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神経伝導速度検査(nerve conduction study)とは、末梢神経を電気刺激して誘発される筋反応(M波、muscle action potential:MAP)あるいは神経活動電位(nerve action potential:NAP)から末梢神経の機能を調べる検査である。 == 末梢神経伝導速度 == ===神経伝導速度の理論的背景=== 神経線維は長径の太い順、または伝導速度の速い順にA線維、B線維、C線維と言われる。長径の太い線維は電気刺激に対する域値が低く、圧迫、虚血でおかされやすい。一方遅い神経線維は局所麻酔薬でブロックされやすいのが特徴である。神経伝導速度検査では電気刺激を用いて神経繊維の活動電位を起こし、電気活動を測定する。電気刺激は陰極と陽極からなる刺激電極を用いて通電する。通電中は陽極を内向きに、神経線維を長軸方向に、そして陰極を外向きに流れる。外向きの電流が興奮を引き起こすため、通電開始時は陰極で活動電位が発生し、通電終了時は陽極で活動電位が発生する。これを極性興奮の法則という。短い刺激では陰極のみが刺激効果を持つとみなされる。電気刺激の効果は電圧または電流の強さ、持続、電圧または電流の時間的変化の割合(変化率)の三つが重要と考えられ、電気刺激の3要素と言われる。長い持続の電気刺激の方が弱い刺激で興奮を起こし、持続を短くすると刺激を強めないと興奮を生じない。また変化率の大きい短形波刺激の方が、緩やかに増加する漸増刺激より刺激効果は高い。通常は短形波パルス(square-wave pulse)が用いられる。電気刺激の種類には単一刺激、二重刺激、反復刺激が知られており、単一刺激は末梢神経伝導速度、F波の測定などに用いられ、二重刺激はH波回復曲線検査などに、反復刺激は反復誘発筋電図検査などに用いられる。単一刺激では通常は0.2~1Hzの刺激頻度で用いられる。反復刺激の刺激頻度は通常1~50Hzである。二重刺激の1発目は条件刺激と言われ、2発目は試験刺激と言う。 活動電位を発生するのに必要な電気刺激を閾値(threshold)という。閾値以下の短形波電気刺激を加えると膜電位は指数関数的にゆるやかに変化する。これを閾下応答という。閾下応答は興奮性の変化した状態であり電気緊張ともいわれる。これに伴う膜電位変化が電気緊張電位とも言われる。電気緊張電位を陰性に変化させていくとやがて活動電位が生じる。末梢神経伝導速度検査では多数の神経の集まりである神経束を検査する。各繊維は全か無かの法則に従って興奮するが、各繊維の閾値は等しくないため、刺激が強まるに従って閾値の低い繊維が次々と興奮していく。そして全線維が興奮すると、反応の大きさは一定になる。このような刺激を最大刺激と言い、これ以上大きな刺激を最大上刺激(supramaximal stimulus)という。閾刺激と最大上刺激の間の刺激を最大下刺激(subthreshold stimulus)という。 神経線維の興奮伝導には、神経線維の一部を刺激すると興奮は両方向性の伝導する(両方向性伝導)、1本の神経線維を興奮が伝導していくとき、興奮は隣の線維に伝わらない(絶縁性伝導)、神経線維の長径が一定ならば興奮の大きさ、または伝導速度は伝導中変化しない(不減衰伝導)といった特徴が認められる。有髄神経の線維の長径と興奮の伝導速度の間には、直線的正比例関係がみられ、大体長径(0.6μm)を6倍すると伝導速度(m/s)が得られる。また髄鞘の厚さも伝導速度に関係し、伝導効率はg-ratioが0.6~0.7の場合が最大で髄鞘が薄くなり0.8~1に近づくと急速に低下する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「神経伝導速度検査」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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