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神経性大食症 : ミニ英和和英辞書
神経性大食症[しんけいせいたいしょくしょう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [かみ]
 【名詞】 1. god 
: [けい, たていと]
 (n) (weaving) warp
大食 : [たいしょく]
 (n,vs) gluttony
: [しょく]
 【名詞】 1. meal 2. (one's) diet 3. food 4. foodstuff(s) 
: [しょう]
  1. (adj-na,n-suf) illness 

神経性大食症 : ウィキペディア日本語版
神経性大食症[しんけいせいたいしょくしょう]

神経性大食症(しんけいせいたいしょくしょう、)とは、神経性過食症とも呼ばれる、一気にものを食べる摂食障害のうち、食べた物を何らかの方法で排出する浄化行動を伴うものである〔水島広子 (2009) pp. 16 - 19.〕。過食症(かしょくしょう)、ブリミアとも呼ばれる。この場合激しく飲食した後に、嘔吐、下剤・利尿剤・薬物・過度の運動・絶食による代償行為を行う。代償行為を行わないものはむちゃ食い障害と言う。最悪の場合自己嫌悪から自殺を図る事もあり、その確率は拒食症のそれよりも高い。ジェラルド・ラッセル教授によって1979年に提唱され、1980年の米国精神医学会によって摂食障害として承認された。中枢性摂食異常症摂食障害)として厚生労働省の特定疾患に指定されている。
==概要==
摂食障害は大きく拒食症過食症に分類される。拒食と過食は相反するもののように捉えがちだが、拒食症から過食症に移行するケースが約60 - 70%みられたり、「極端なやせ願望」あるいは「肥満恐怖」などが共通し、病気のステージが異なるだけの同一疾患と考えられている〔切池信夫 (2004) p. 32.〕〔高木洲一郎、浜中禎子 (2011) p. 10.〕。よって拒食症過食症を区別する指標は、基本的には正常最低限体重を維持しているかどうかのみである。アメリカでは平均体重の85%以下が拒食症に分類されているが、日本では80%以下とされている〔水島広子 (2001) p. 37.〕。
名称が持つイメージとは違い、神経性大食症の人は代償行為を行う為、必ずしも肥満しているわけではなく標準体重の人も多い。大半は嘔吐や後の絶食・ダイエットなどで体重を保っている。(過食の後に下剤を服用するBNも多いが、下剤や浣腸では食物の吸収を防ぐことはできない。神経性大食症の種類には排出型と非排出型がある。排出型によく見られる自己誘発性嘔吐といった症状は拒食症患者の中にも見られるものである。非排出型の場合、その後で絶食や過度の運動を行う。
患者の年齢の分布と性別神経性無食欲症に似ているが、発症年齢はやや高い傾向にある。過食の原因は精神的原因(例えば欲求不満の代償など)が挙げられる。食に対する抗しがたい渇望があるが、同時に肥満への恐れや強いやせ願望を抱いている〔大熊照雄 『現代臨床精神医学 改訂第11版』〈金原出版 〉2008年1月〕。過食に対する情動は、肥満恐怖などから起こる不食の決意を簡単に覆すほど抑えがたいものであり、食べてしまった自身に対し、自責感、敗北感などを持つことにより、自己評価が著しく低下する。拒食症と違い、苦痛を感じている過食症患者は、自ら医療機関を受診することもあり、治療には介入しやすく同意が得られやすい。しかし自身の食行動異常に対しては、罪悪感や不全感を抱いているため、その部分を刺激すると治療拒否につながりやすく慎重を要する〔樋口輝彦、野村総一郎編集 『こころの医学事典』〈日本評論社〉2010年〕。
また、精神分析医のヒルデ・ブルックは摂食障害を「これは食欲の病気ではありません。人からどう見られるのかということに関連する自尊心の病理です」と指摘している。摂食障害患者は根源的否定感を抱えており、食行動の異常の背景には茫漠たる自己不信が横たわっていると理解される。その不安を振り払うために強迫的に完全を志向するのである。摂食障害は境界性パーソナリティ障害自己愛性パーソナリティ障害との合併、あるいはそれらパーソナリティ障害の部分症状として顕在化しているケースも多い〔市橋秀夫 (2012) p. 32, 134.〕。
神経性大食症の患者は、抑うつ症状や、気分変調性障害非定型うつ病不安障害などの気分障害がみられる頻度が高く、神経性大食症の有効な治療後には寛解することがある〔井出草平 井出草平の研究ノート・神経性大食症 2006年3月3日〕。嘔吐に伴う症状としては、むくみ脱水唾液腺腫れテタニー(痺れ)、胼胝(吐きタコ)、口腔や食道・胃の損傷、電解質異常(低カリウム血症など)による腎機能・心機能低下(不整脈、心臓発作による突然死等)、歯牙酸蝕症(歯が溶ける)、う蝕(虫歯)、低血糖低血圧、全身倦怠感など。
その他、肝機能障害、月経異常、皮膚の乾燥などがある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「神経性大食症」の詳細全文を読む




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