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『神聖喜劇』(しんせいきげき)は、大西巨人の代表作とされる長編小説、および、その派生作品。1960年から70年にかけて『新日本文学』に連載、1978年から80年にかけて刊行。戦前の日本軍を舞台とした作品である。凄まじい記憶力を誇る主人公の陸軍二等兵・東堂太郎が異常な軍隊世界の中で過酷な新兵訓練を受けるが、その超人的な記憶力を武器として軍隊内部の不条理に抵抗する。 ==刊行までの経緯== 本作は連載当時から反響を呼び、筑摩書房や講談社から刊行の声がかけられていた。松本清張が、光文社の社長・神吉晴夫に、同作を光文社から刊行するよう薦めたことを契機に、光文社が大西に接触、花田清輝も、大西に「光文社でやるのがいい」と発言した。連載時、大西は原稿料が出るだけでいいという状態であったが、神吉は大西の生活費をバックアップして支えた。担当編集者となった光文社の市川元夫は、連載時から本作を愛読していたが、大西に会うと、その記憶力・正義感・ユーモアにいつも圧倒された、と振り返っている。カッパ・ノベルスから3冊が刊行されたが、その後、大西は前の章の書き換えを主張、ハードカバー版で書き直される形での刊行となり、1980年にようやく全5巻が完結した。完結にあたり、埴谷雄高・松本清張・大岡昇平・井上ひさしらが本作に賛辞を寄せた〔新海均『カッパ・ブックスの時代』(2013年、河出書房新社)〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「神聖喜劇」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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