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神辺城(かんなべじょう)は、広島県福山市神辺町にある南北朝時代から江戸時代初期まであった日本の城(山城)である。別名として神辺道上城、紅葉山城、楓山城などがある。 == 概要 == 本城は神辺平野を見通せる黄葉山に築城された、備後国を代表する城のひとつである。昭和時代までは、南北朝時代から備後国の守護所が置かれたとされていたが、近年は研究が進み神辺地方に守護所がなかったことが確実視されるようになり、現在では神辺城も備後国に於ける政治の中心からは外れた存在であったと看做されるようになっている。また、南北朝時代に築城された城は、現在の場所から北東約700mに位置する「古城山」にあったと考えられており、現在の位置(黄葉山)にあるものは、室町時代の1443年(嘉吉3年)に山名氏によって築かれたのが始まりと思われる。 黄葉山の神辺城は度重なる改修を受け、江戸時代になると福島氏により近世城郭として整備されるが、福島氏に替わり入封した水野勝成は新たな城(福山城)を築いて神辺城を廃城とした。このとき、建物や石垣の殆どが福山城に転用されるなどしたため、神辺城跡には山頂や尾根を削った曲輪や掘割などが現存するのみとなっている。なお、黄葉山に隣接した山上にある城郭風建築物は福山市神辺歴史民俗資料館で昭和時代後期に建てられた、城の遺構とは無関係の施設である。 なお、神辺城(黄葉山)の城名は廃城後(16世紀末以降)に付けたれたものであり、歴史上は「村尾城」が正確な呼称である〔小林定市「備陽史探訪138号 」『神辺の原点村尾郷』2007年〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「神辺城」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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