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禁断の果実(きんだんのかじつ、Forbidden fruit)とは、それを手にすることができないこと、手にすべきではないこと、あるいは欲しいと思っても手にすることは禁じられていることを知ることにより、かえって魅力が増し、欲望の対象になるもののことをいう。 メタファーとしての「禁断の果実」という語句は、旧約聖書の『創世記』をもとにしている〔旧約聖書 創世記 2:16-17, "And the Lord God commanded the man, saying, Of every tree of the garden thou mayest freely eat: But of the tree of the knowledge of good and evil, thou shalt not eat of it: for in the day that thou eatest thereof thou shalt surely die."〕。創世記では、禁断の果実とは、善悪の知識の木(知恵の樹)の果実を指す。アダムとイヴはエデンの園にある果樹のうち、この樹の実だけは食べることを禁じられるが、イヴはヘビにそそのかされてこの実を食べ、アダムにも分け与える(イブが先と書くのは旧約聖書においてであり、イスラム教のクルアーンにおいてはどちらが先に口にしたかは書かれていない)。この果実を口にした結果、アダムとイブの無垢は失われ、裸を恥ずかしいと感じるようになり局部をイチジクの葉で隠すようになる。これを知った神は、アダムとイブを楽園から追放した。彼らは死すべき定めを負って、生きるには厳しすぎる環境の中で苦役をしなければならなくなる。 == 果実の種類 == === 西ヨーロッパ === 西欧では、禁断の果実はしばしばリンゴの実とされるが、これはラテン語で「善悪の知識の木」の「悪の」の部分にあたる「」を、同じつづりの「リンゴ」の意味と取り違えてしまったか、二重の意味が故意に含まれていると読み取ってしまったものとされる。「malus」は「邪悪な」を意味する形容詞だが、「リンゴ」の意味の名詞も「malus」になる。創世記2章17の「善と悪の知識の木」の部分は、ヴルガータ(標準ラテン語訳聖書)では、「」となる( は の属格)。 人間ののどにある喉頭は、特に男性の場合は喉頭隆起(のど仏)として目立っているが、西欧各国語ではこれを「アダムのリンゴ」と呼ぶ。これはアダムが禁断の果実を飲み込もうとしてのど仏に引っかかったことから来ているとされる。 キリスト教徒の中には禁断の果実はイチジクであると考えるものもいるが、これはアダムとイブが陰部をイチジクの葉で隠すようになったという記述から来ている(イチジクの樹は、創世記の中でも特に名指しで描かれている果樹でもある)。イチジクは長年、女性の性的特質のシンボルとされており、イタリア・ルネサンスの時期にはリンゴの代わりにイチジクが描かれたこともあった。イチジクを禁断の果実として描いた作品の中で有名なものには、ミケランジェロ・ブオナローティが手がけたシスティーナ礼拝堂天井画がある〔http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=127752216〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「禁断の果実」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Forbidden fruit 」があります。 スポンサード リンク
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