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禁裏附 : ミニ英和和英辞書
禁裏附[きんり]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [きん]
 【名詞】 1. ban (e.g., on smoking) 2. prohibition
禁裏 : [きんり]
 (n) Imperial Palace or residence
: [うら]
 【名詞】 1. reverse side 2. wrong side 3. back 4. undersurface 5. inside 6. palm 7. sole 8. opposite 9. rear 10. lining 1 1. last half (of an inning) 1

禁裏附 ( リダイレクト:禁裏付 ) : ウィキペディア日本語版
禁裏付[きんりづき]
禁裏付(きんりづき)は、江戸幕府における職名の1つ。禁裏附とも。
天皇の住まう禁裏御所の警衛や、公家衆の監察などを司った。老中支配で芙蓉之間詰。1000石高の御役目で、役料は1500俵〔3000石以上の者であれば役料は800俵。〕。定員2名。配下として、各々与力10騎と同心40名がいた。
== 職務 ==
勤務は当番制で、毎日御所に参内し、御所にある御用部屋に詰めた。参内した後は、武家伝奏との折衝や、京都所司代京都町奉行と武家伝奏との間の取り次ぎなどを行った。御用部屋にある用帳に天皇の「機嫌の様子」など禁裏における諸事を記録し、常と異なることがあれば京都所司代に報告した。老中支配ではあるが、京都にいる間は京都所司代の配下として万事において指示を受けた。
他にも、口向(くちむき、くちむけ)〔天皇達の日常生活を支える諸役人。〕や禁裏賄頭(きんりまかないがしら)〔禁裏御所の会計・調度・食料などを管掌する、幕府から派遣された役人。〕の統括、禁裏における金銭の流れの監督、禁裏の警衛、朝廷内部で発生した事件の捜査、内裏普請の奉行など、禁裏の全般を監督した。
公家衆の行跡も監督し、火事が発生すれば発生場所が御所からどれだけ離れていても与力とともに禁門の警備を行った。唐門・日の門・御所の三箇所の門の出入りを取り締まり、禁裏付の切手を持たない者の通行を禁じた。
官位は昇殿を許されない地下官人クラスの従五位下だが、日常的には朝廷内で幕府を代表しているため権威、威勢は相当なものがあった。正二位とか従一位の官位をもつ武家伝奏に連絡、相談がある場合は「伝奏を呼べ」と御用部屋へ呼びつけた。また御所の外にあっても五摂家、宮家と行き交う場合は駕籠から飛び下りお辞儀をするが、大納言、中納言、参議、それ以外の堂上公家などに対しては、駕籠から下りずそのままいってしまうという〔『幕末の天皇』(藤田覚講談社選書メチエ1994年、ISBN 978-4062580267)。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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