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福井鉄道600形電車(ふくいてつどう600がたでんしゃ)は、1997年(平成9年)に登場した福井鉄道の電車である。本稿では、600形の2両編成タイプである610形電車についても記す。 == 600形 == === 概要 === 600形は両運転台の電動車〔。もと、名古屋市交通局名城線の1100・1200形で、下記の改造を受け、1997年(平成9年)に601〔、1998年(平成10年)に602の1両ずつが入線した。2015年(平成27年)2月現在、602の1両が在籍する。 当鉄道への導入に際し、名鉄住商車輌工業岐阜工場にて、以下の改造が行われている〔。 * 両運転台化。連結面側の車体の窓2つ分を切り取り、別の車輌の運転台部分を接合した〔。 * 客用ドアを片側2箇所に減ずる。中央のドアを埋め、新たに2つの窓を設置した〔。 * 架線集電式に改造。名城線は第3軌条集電式電化であったため、屋上にパンタグラフを新設、母線を引き通した〔。 * 台車・主電動機の変更。豊橋鉄道1900系電車に使われていた元国鉄のDT21形台車、およびMT46形電動機への交換。 * 冷房化改造〔。台車と同じく豊橋鉄道1900系電車に使われていた集約分散式の三菱電機・CU-127を2機搭載している。 * ワンマン化改造。自動放送装置の交換等が実施された。 塗装デザインは601号導入の年に公募された中から、地元丹南高校からの案が採用されている。車内の座席にはロングシートであり、種車が同じである高松琴平電気鉄道600形・700形は、荷棚が設置されたのに対し、こちらは設置されていない。 2004年(平成16年)10月1日改正では、もっぱら平日・土曜日の朝に神明駅→田原町駅間の片道(戻りは回送・神明駅で留置)に使用されていた。 1両運行で収容能力に問題があるため、2006年(平成18年)4月1日からの低床電車の導入により、定期の運用が廃止された。定期運用廃止後も車両そのものの使用はあり、2006年(平成18年)6月14日には福井大学と大研化学工業株式会社の共同研究によるリチウムイオン二次電池の試験車両として、602号が使用された。 その後の602号は、2007年(平成19年)から7 - 8月のイベント電車である「福鉄ビア電号」、2009年(平成21年)12月からは年末年始の忘年会・新年会用「居酒屋電車」として使用され(ビア電運用自体は、600形入線時から610形入線までにも行われていた。)、2010年(平成22年)12月に「福鉄急行色」に塗り替えられている。 2012年12月19日に601号車は、2013年3月のF1000形第1編成導入に伴って、車庫のスペース確保目的と車両が余剰になったため、廃車され伏木に陸送された。尚、602号車については冬季の居酒屋電車、夏季のビア電運用の為にしばらく残されることが予想される。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「福井鉄道600形電車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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