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福原オレンジ(ふくはらオレンジ)とは、柑橘類の品種のひとつ。日本で発見されたオレンジの品種として知られる。なお、果実が樹上で越冬する、晩生のオレンジである。 == 概説 == === 誕生の経緯 === 福原オレンジは、1909年頃に千葉県安房郡岩井町(現南房総市富山町岩井)の福原周平の家の敷地で誕生し、1930年に新品種として確認された 〔 果樹園芸大事典編集委員会 『果樹園芸大事典(訂正追補 第4版)』 p.1078 養賢堂 1980年1月10日発行 〕 。 福原オレンジの誕生は、1909年頃(正確な年は不明)に福原周平の父親が、自園のユズにジョッパを高接ぎ 〔 高接ぎとは、接ぎ木を行う位置による接ぎ方の分類。幹を切って木の根元付近に接ぐ普通つぎとは違って、もっと高い場所の枝や幹に接ぐのが高接ぎである。なお、高接ぎを行う場所は、通常は枝や幹の太い部分が選択される。 〕 したことに始まる 〔 果樹園芸大事典編集委員会 『果樹園芸大事典(訂正追補 第4版)』 p.1078 養賢堂 1980年1月10日発行 〕 。 この接着部付近から発芽して伸長したものが、福原オレンジの原木である 〔 果樹園芸大事典編集委員会 『果樹園芸大事典(訂正追補 第4版)』 p.1078 養賢堂 1980年1月10日発行 〕 。 この伸長した木は、その枝葉や果実の形質がジョッパとは異なっていた。その理由は不明だが、恐らく接木したジョッパがたまたま変異していたのではないかと考えられている〔 果樹園芸大事典編集委員会 『果樹園芸大事典(訂正追補 第4版)』 p.1078 養賢堂 1980年1月10日発行 〕。 また、別の文献によると、福原周平の父親が1909年頃(やはり正確な年は不明)にユズを台木としてジョッパを高つぎしたところ、接ぎ木に失敗していることが判明したが、その約3年後に、接ぎ木を試みた付近から発芽して伸長してきたのが、福原オレンジの原木であるという 〔 久保 利夫 『原色果実図鑑』 p.47 保育社 1962年1月15日発行 〕。 その後、1930年代初頭に見い出された福原オレンジは、1935年に晩生柑橘の有望品種として一般に紹介され 〔 果樹園芸大事典編集委員会 『果樹園芸大事典(訂正追補 第4版)』 p.1078 養賢堂 1980年1月10日発行 〕 、ここから日本での栽培が始まった。 ただし、本系統は変異しやすく、果樹試験場口之津支場では加津佐町の高見一男園地で系統選抜を行い、大きい果実で種が少ない1号と糖度が高く豊産な4号を選抜した 〔 話題の柑橘 100品種 1977年8月25日発行(発行元:愛媛県青果農業協同組合連合会) 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「福原オレンジ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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