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福山弁(ふくやまべん)は広島県福山市とその周辺で話される日本語の方言で、広島県東部で話される備後弁の一種。中国方言に含まれる。広島県はかつて、西部の安芸地方から東部の備後地方北部にかけての地域を領有した広島藩と、備後南東部を領有した福山藩に分かれていたため、同じ備後地方内でも違いがある。岡山弁や備中弁とかなり近い。 福山弁は、隣接する岡山県の岡山弁、特に備中弁とよく似ている。アクセントは、広島県内のほとんどが中輪型東京式であるが、福山藩域では「葉・名・日」などの一拍名詞第二類が「が」のような頭高型の発音になり、岡山県の大半の地域と同じ内輪型東京式とされる〔山口幸洋(2003)『日本語東京アクセントの成立』(港の人)、p.122や巻末の分布図など〕。加えて、浅野藩域では一文節内で高く発音される部分が一音節のみになる傾向が強いが、福山藩域では頭高型を除いて「低高高…」のような2拍目直前での音の上昇があり、東京に似た音調になる。 また、「うめぁあ/うみゃあ」(うまい)や「おめぁあ/おみゃあ」(おまえ)のように、「ai」という連母音が(アとエの中間音の長音/エァー)または(ャー)に変化するという特徴がある。この特徴も岡山弁に続くもので、「アイ」が「アー」に変化する安芸弁や山口弁とは異なる。しかし、この特徴は福山市以外の若年層では聞かれなくなっている。このほか、連母音「オイ」は「エー」になり、「ウイ」は「イー」になる。 文末の助詞として、「なあ」が用いられる。 == 脚注 == 〔 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「福山弁」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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