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福建土楼(ふっけんどろう)とは、中国福建省南西部の山岳地域にある、客家その他の人々による独特の版築建築物。客家土楼(はっかどろう)ともいう。12世紀から20世紀にかけて建てられたものがほとんどである〔Fujian Tulou. UNESCO World Heritage Centre 〕。土楼は通常、外部立ち入り禁止の大きな建物で、長方形か円形をしており、厚い土壁(180センチ以上)と木の骨格から成り、高さは3階か5階、80家族以上が生活している。この土でできた建物は通常1つの入口しか持たず、その入口も、鉄板で頑丈に補強された厚さ10センチから13センチの板戸で守られている。建物の最上階には、盗賊を防御するため、狭間が空けてある。 福建土楼は、初渓 Chuxi 土楼群、田螺坑 Tianluokeng 土楼群、河杭 Hekeng 土楼群、高北 Gaobei 土楼群、華安県の大地 Dadi 土楼群、洪坑 Hongkeng 土楼群、衍香 Yanxiang 楼、懐遠 Huiyuan 楼、振福 Zhenfu 楼、和貴 Hegui 楼など、46を数える。これらは2008年、福建の土楼として、ユネスコの世界遺産に登録された。「生活と防衛を集団で行う組織の、特徴的な伝統的建築と機能の例として、またその環境と調和したあり方に関して」優れた点が認められたのである〔〔"as exceptional examples of a building tradition and function exemplifying a particular type of communal living and defensive organization, and, in terms of their harmonious relationship with their environment".〕。 == 用語 == 1980年代、福建土楼は「客家土楼」「土の家」「丸い強い家」、あるいは単に「土楼」等、様々に呼びならわされていた。1990年代からは、中国の建築学者では「福建土楼」の語が定着した。すべての居住者が客家民族というわけではなく、南福建省の人々がたくさん土楼に住んでいる。社団法人日本ユネスコ協会連盟では、福建の土楼の語を公式名称としている。 客家土楼は、福建土楼の一部に属する。南福建の土楼のすべてが福建土楼に分類されるが、すべてが客家土楼に属するわけではない。 「福建土楼」は「土楼」と同義ではなく、「土楼」のうちの1種類を指す語である。福建省には20,000を超える土楼が存在し、そのうち福建の土楼として登録されたのは3,000にすぎない。 福建土楼は「福建省南東の山岳地帯にある複数階の大きな建築物で、大集団がそこで生活、防衛し、土壁と木の骨組みで創られている」と定義される〔"A large multi storey building in southeast Fujian mountainous region for large community living and defense, built with weight bearing rammed earth wall and wood frame structure." 黄漢民『福建土楼』, chapter 3, ''Definition of Fujian Tulou Concept'' 〕。 福建の土楼は、福建省の南東地区に存在し、ほとんどは龍岩市の永定県と漳州市の南靖県の山岳地帯にある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「福建土楼」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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