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(n) Buddhist image normally withheld from public view =========================== ・ 秘仏 : [ひぶつ] (n) Buddhist image normally withheld from public view ・ 仏 : [ほとけ] 【名詞】 1. Buddha 2. merciful person 3. Buddhist image 4. the dead
秘仏(ひぶつ)とは、信仰上の理由により非公開とされ、厨子などの扉が閉じられたまま祀られる仏像を指す。 == 概要 == 仏教寺院では、仏堂の扉を開いた際に仏像が見えるように祀るのが本来であるが、「秘仏」は開帳以外の時は厨子の扉を閉じたまま祀られている。元来、礼拝のための偶像である仏像を扉を閉じた厨子等に納め「秘仏」とすることは、東アジアの仏教圏の中でも特に日本に顕著な現象である。日本では著名な寺院の本尊で秘仏とされているものが多く、西国三十三所の札所寺院をはじめ、札所、霊場などの庶民信仰に支えられた寺院の本尊にも秘仏が多い。以下では日本における秘仏について記述する。 秘仏には、全く公開されない「絶対の秘仏」も一部にあるが、特定の日に限って公開(「御開帳」「開扉」などと称する)を行うことが多い。長野・善光寺の阿弥陀三尊像のように、本尊像は絶対の秘仏で、「御開帳」の際に姿を見せるのが「お前立ち」と称する代わりの像になっている場合もある。 秘仏の発生時期や要因については本格的な研究が進んでおらず、確かなことは分かっていない。少なくとも奈良時代以前には特定の仏像が秘仏であるとする記録は知られていない。京都・広隆寺の資財についての記録である「広隆寺資財交替実録帳」(寛平2年・890年頃成立)には、同寺金堂本尊の「霊験薬師仏」が鍵の掛かる「内殿」に安置されていたことが明記され、この薬師像が遅くとも9世紀末には秘仏扱いされていたことを伺わせる。〔(藤澤、1991)、p.169〕 秘仏の発生には神道の神社からの影響があるものとする説もある。神社の本殿の扉もまた、普段は閉じられており、特定の祭祀の時にのみ扉が開かれる場合があるからである(他に神棚や祖霊舎もまた、普段は扉が閉じられており、特定の祭祀の時にのみ扉が開かれる場合がある)。神道の神は元来、姿の見えない神である。仏像彫刻の影響を受けて、平安時代初期頃から神像、つまり神道の神の彫像も作られるようになるが、これらは「御神体」として社殿の奥深くに秘められ、一般の人の目に触れることはなかった。 秘仏を有する寺院は真言宗系、天台宗系に比較的多く、浄土教系、禅宗には比較的少ないことが指摘されている。尊像別では、密教寺院の本尊とされることが多い薬師如来や、観音菩薩(十一面観音、千手観音、如意輪観音などを含む)、不動明王などが秘仏とされることが多いことから、密教との関連も指摘されている。〔(藤澤、1991)、pp.165 - 166〕 歓喜天(聖天、象頭人身の男女が抱擁している姿に表される)のようにエロティックな像容に表され、「教義に対する誤解を招く恐れがある」と見なされる場合も秘仏となる場合がある。〔(頼富、1991)、p.102〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「秘仏」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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