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移民(いみん)とは、異なる国家や異なる文化地域へ移り住む事象()、また移住する・移住した人々()を指す。 == 概要 == 移住は長期にわたる居住を意味しており、観光や旅行は通常含まない。ただし、通常1年以内の居住を指す季節労働者は移民として扱う場合が多い。国際的に合意された「移民」の定義はまだ無く、最も引用されている定義は国際連合の国連統計委員会への国連事務総長報告書(1997年)に記載されているもので、「通常の居住地以外の国に移動し、少なくとも12ヶ月間当該国に居住する人のこと(長期の移民)」を言う。この定義によると長期留学生や長期赴任、長期旅行者も「移民」である。また、国籍に関する要件が含まれていないため、日本で生まれた外国籍の人は通常の居住国は日本であるため移民ではない。国際移住機関は「国内移動を含め、自発的に他の居住地に移動すること」と定義しており、非自発的な移住として自分の意思に反して強制的に移動を余儀なくされる場合で戦争、人権侵害、自然災害などによって起こる難民、あるいは避難民、また人身取引の被害者、研修生や留学生で搾取を受けている人、自分の意思で来てもその後紛争に巻き込まれてしまったというケースなどを国際的な人道支援の対象としている。出ていった移民を移出民(emigrant)、入ってきた移民を移入民(immigrant)と呼ぶ。受け入れ国の法的手続きによらず移入した人々を不法移民と呼ぶ〔] - 国際移住機関(IOM) プレス・ブリーフィング・ノート日本語版 2009年12月18日〕。 通常、統計上の移民は、外国からの(外国への)移住者と同義だが、社会的問題としての「移民」には、文字どおり「民」すなわち特定の出身国から来る「大勢の人々」という意味合いが含まれている。そのため、一般的に移民は、巨視的な移住現象(社会全体に影響しうる程度のもの)、又はそれを構成する個々の移住者を意味している(場合によってその子孫が含まれることもある)。一方、相対的に移住者数が少ない国籍等のとき、移民ではなく、単なる移住者とみられる。例えば、日本には欧州諸国(欧州文化地域)からの移住者が多少居住するが、日本の人口に比してその規模が非常に小さく、通常の社会・政治論ではこれを移民現象として捉えない。なお、より豊かな国へ裕福な生活を求めることが多くの移民の動機になっていることから、移民が経済的移民を指すことも少なくない。さらに、英訳の「イミグレーション」(Immigration)は、国の入国管理事務も意味しているため〔大辞泉を参照〕、日本語の「移民」より、語義が広範(曖昧)な言葉になっている。こうした定義の曖昧さが移民問題の議論を難しくする要因の一つである。 国連の推定によれば2005年には1億9000万の人たちが移民したが、これは全世界の人口の3%に満たない。残りの97%は生まれた国もしくはその後継国に住んでいる。1990年には国連で全ての移住労働者及びその家族の権利の保護に関する国際条約が採択された。またSFなどで宇宙移民について描かれることもある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「移民」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Immigration 」があります。 スポンサード リンク
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