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程 小青(てい しょうせい、1893年 - 1976年)は、中国の推理作家。男性。上海出身。本名は程青心〔井波律子(2003)参照〕。 中国推理小説の創作および理論面での基礎を築いた人物〔李長声(2002)参照〕。中華民国時代の1920年代から1940年代にかけて、「東洋のシャーロック・ホームズ」霍桑(かくそう、フオサン)と、「東洋のワトソン」包朗(ほうろう、バオラン)が活躍する推理小説で人気を博した〔池田智恵(2009)参照〕。 == 略歴 == 1893年、清の時代の中国・上海に生まれる。当時の中国は翻訳小説ブームを迎えており、特に推理小説が多く翻訳されていた〔。程小青は、12歳のときにコナン・ドイルのシャーロック・ホームズシリーズに触れ、推理小説の魅力を知る。1914年には、新聞の公募に霍桑(フオサン)の登場する短編「灯光人影」が入選〔。以来、同短編に登場する霍桑(フオサン)を探偵役とする推理小説シリーズを約30年にわたって書き続けた。中国ではこのシリーズは、「霍桑探案」(フオサンたんあん、かくそうたんあん)と呼ばれ、「霍迷」(フオミー)と呼ばれる熱狂的なファンを生むなど、大人気シリーズとなった。同時期にはマレー語にも翻訳され、インドネシアでも読まれた。〔柏村彰夫(2010)参照〕 1915年、蘇州の中学校の臨時教員となる。ここでアメリカ人英語教師と知り合って英語の特訓を受け、以来、多くの国外ミステリを翻訳、紹介した。1916年に上海で刊行されたシャーロック・ホームズ全集〔『福爾摩斯偵探案全集』上海中華書局、1916年〕では、翻訳者の主要メンバーの1人になっている。この時のホームズ全集は伝統的な漢文に翻訳されたものだったが、1927年には再び程小青が中心となり、当時の話し言葉に近い文章(白話)に訳したものが新たに刊行されている。〔 1923年6月、中国初の探偵小説誌『偵探世界』()が創刊されると、程小青は霍桑(フオサン)シリーズや探偵小説論を執筆。同誌は1年で廃刊となったが、程小青は同誌でデビューした孫了紅とともに、1949年に中華人民共和国が成立するまで、中華民国のミステリ界の中心人物として活躍した。 晩年は、1966年に始まる文化大革命の渦中で批判にさらされ、困窮のなかで死去した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「程小青」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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