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稲生川(いなおいがわ)は青森県上北を流れる人工の川である。 総延長70km、受益面積は2市4町6,000ha。農水省疎水百選。全国疎水1位。〔「稲を育む命の水」工藤憲雄編集委員。日本経済新聞2014年7月19日5面〕〔「三本木原開拓の歴史」 十和田市立新渡戸記念館〕。 ==開削に至る経緯== かつてこの地は火山(現在の十和田湖)の噴火で発生した火砕流によってできた荒地で、その地質と夏場の強いやませにより「木なんか三本と育たね」として「三本木原」(南北10km、東西32km)と呼ばれていた。当時この地は年間を通して非常に寒く、農業はほぼ不可能であり、そのため定住者はほとんどおらず「三本木さ行ぐな」と言われる程で外部から人が近寄ることも稀な所であった。 盛岡藩の新渡戸傳はこれを見かねて耕作可能な地に変えようと水源となる人工河川の開削と、やませを防ぐ防風林の植樹を計画する。この川は陸堰(地上を流れる水路)だけでは不可能とされ、上流に穴堰(地下水路、今で言うトンネル)2本を伴うものであり、さらに前述した建設地の環境の厳しさもあって、難工事は当時より予想されていた。 1852年(嘉永5年)に三本木開拓の意見書が藩に提出され測量が開始される。1854年(安政元年)には建設開始に向けて有志が集まり始める。建設資金は八戸出身の蛇口伴蔵の援助により賄われた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「稲生川」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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