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鳥居(とりい)とは、神社などにおいて神域と人間が住む俗界を区画するもの(結界)であり、神域への入口を示すもの。一種の「門」である。 == 概要 == 鳥居を立てる風習は、神社の建物がつくられるようになる前から存在した〔武光誠著『日本人なら知っておきたい神道』河出書房新書出版 2003年〕。古来日本では、屋根のない門という意味で「於上不葺御門(うえふかずのみかど)」ともいった。中国の「華表〔2本の門柱を立てたのみの門で、平行材(貫や笠木)を渡さない。〕」の訳を鳥居とするので、過去には漢文で「華表」と記したこともあったという〔近藤豊著『古建築の細部意匠』大河出版 1972年〕。 鳥居は一般的には神社を象徴するものとして捉えられているが、仏教寺院にも見られることがある(→神仏習合)。一方で鳥居を持たず楼門(随神門)をもつ神社も存在する。戦後の区画整理により境内が縮小されたり移転したため、現在の神社境内とはかけはなれた場所に孤立している鳥居もしばしば見かけられる。御陵に建てられていることもある。 図案(意匠)としては神職であった氏族や家(いえ)が家紋として用いることがあるほか、現在の地図記号では神社を意味する。また俗用に小便無用、不法投棄のごみ除けなどに利用されることがある。 俗信においては、鳥居の上に石を投げて乗せると願いが叶うといわれることがある。信仰のあり方の一つとして寛容な社寺もあるが、投げ上げる際に危険であり鳥居の上に乗った石がいつ落下するか分からず参拝者として本来慎むべき行為である。また鳥居の美観を損ない破損させる原因となる。 数え方は、「1基、2基」と数える。一般にひとつの参道に複数の鳥居がある場合は、一番外側から「一の鳥居、二の鳥居…」と呼ぶ。また、神社の前に形成された町のことを「鳥居前町(とりいまえまち)」と呼ぶことがある。 稲荷神社などの鳥居が朱色であるのは、古来その色が生命の躍動を表し災いを防ぐとして神殿などに多く使われたためで、これが鳥居にも影響しているとされる。 File:Naiku_03.JPG|皇大神宮(伊勢神宮)正宮(三重県伊勢市) File:FushimiInari_Taisha_Corridor-of-Torii.jpg|伏見稲荷大社の千本鳥居 ファイル:Japanese crest Torii.svg|家紋「鳥居」 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「鳥居」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Torii 」があります。 スポンサード リンク
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