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稲葉ダム(いなばダム)は大分県竹田市、一級河川・大野川水系稲葉川に建設されたダムである。 大分県が管理する県営ダムで、2010年(平成22年)に完成した高さ56メートルの重力式コンクリートダム。1982年(昭和57年)7月の竹田水害や1990年(平成2年)7月の豊肥水害による竹田市の水害を契機に、大分県最大の河川である大野川上流部の主要な支流である玉来川・稲葉川流域の治水を主目的として計画された竹田水害緊急治水ダム事業に基づき建設された治水ダムである。ダムによって形成される人造湖は公募により「名水稲葉ダム湖」と命名されている。 == 沿革 == 竹田市は、1982年7月及び1990年7月の2度にわたる梅雨前線による集中豪雨で甚大な被害を蒙り、1982年7月の水害の被害は、死者7人、負傷者13人、被害額約48億円に、豊肥水害とも呼ばれる1990年7月の水害の被害は、死者4人、負傷者33人、被害額約275億円に及んだ。これらの水害を契機に、1991年に採択された竹田水害緊急治水ダム建設事業において、稲葉ダム及び玉来ダムの建設が計画された〔竹田水害緊急治水ダム建設事業 〕。 その後、2003年3月26日に本体工事が開始され、2010年2月24日には試験湛水が開始されている。洪水調節を主目的とするため、供用開始後の常時の貯水量は総貯水量の3割以下に抑えられるが、試験湛水では総貯水量まで貯水が行われる予定。なお、本事業におけるもう一つの中核事業である玉来川の玉来ダムについては、2009年(平成21年)に発足した民主党政権の前原誠司国土交通大臣(当時)によるダム事業再検証により、再検証の対象ダムとされた。しかし大分県は現在ダムの型式などを検討しており、建設を進める方針を採っている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「稲葉ダム」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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