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空母打撃群(くうぼだげきぐん、Carrier Strike Group、CVSGあるいはCSG)とは、アメリカ海軍の戦闘部隊のひとつ。2006年以前は空母戦闘群(くうぼせんとうぐん、Carrier Battle Group、CVBG)と呼ばれていた。通常、1隻の航空母艦とその艦上機、複数の護衛艦(CG, DDG, DD, FFG, SSN)、補給艦によって構成される。 == 概要 == 空母打撃群(CVSG)は、第二次世界大戦以来、幾多の実戦を経験しつつ、「制海」および「陸上への力の投射」というアメリカ海軍の二大任務を遂行し続けてきた、作戦/戦術レベルの軍事システムである。 通常、空母打撃群は准将(=下級少将 “Rear Admiral lower half”(RDML/1つ星))によって指揮される。少将(=上級少将 “Rear Admiral upper half”(RADM/2つ星))が指揮を執ることもあるがまれであり、少将が空母打撃群の指揮を執っているケースは、准将として司令官を務めている間に少将へ昇任し、次の任務・ポストに補職されるまでの間務める、という場合がほとんどである。 アメリカ海軍では、航空母艦の艦長(司令官)を務める資格を有するのは飛行士(Naval Aviator)出身者か航空士官(Naval Flight Officer,NFO〔Aviatorと異なり操縦資格を持たない。レーダー迎撃士官(Radar Intercept Officer,RIO)や兵装システム士官(Weapon Systems Officer、WSO)などはこのNFOに該当する。〕)出身者に法律上制限されているが〔10 USC § 5942 - AVIATION COMMANDS: ELIGIBILITY 本条の(a)項に、この航空母艦艦長の就任資格についての規定がある。〕、空母打撃群の司令官についてはそのような制限はなく、飛行士・航空士官出身者だけでなく水上艦乗組士官、場合によっては潜水艦乗組士官もこれを務めることができる〔2013年2月19日現在、アメリカ海軍のホームページで公開されている情報によれば、現在空母打撃群の司令官を務めている9人の将官のうち、飛行士出身者が5名、NFO出身者が1名、水上艦乗組員出身者が3名となっている。〕〔近時では、スコット・ヴァンバスカーク中将(現・海軍人事局長、前・第7艦隊司令官)が潜水艦乗組員出身者として第9空母打撃群司令官を務めた例がある。〕。 空母打撃群を構成する艦艇の総乗組員数は7,000人以上になる。1隻の航空母艦を中核に、5~10隻の護衛艦(水上戦闘艦、潜水艦)、1~2隻の補給艦から構成されており、空母は数十機の航空団(戦闘機攻撃機、早期警戒機、電子戦機、輸送機)、護衛艦は合計で300発以上におよぶ各種ミサイル(艦隊防空、個艦防空、艦対地、艦対艦、巡航、対潜、弾道弾迎撃)とLAMPSヘリコプターを搭載し、その火力のおよぶ限りの空間を制圧・支配できる。 また、航空母艦の艦上に設置された打撃群司令部指揮所(TFCC)には、ワシントンD.C.の国家軍事指揮センター(NMCC)および直属の統合軍司令部 (UCC) との直通回線や、各種偵察・観測衛星からの通報回線が設置されるとともに、指揮下の全部隊についての情報が集中的に総合されており、指揮統制・情報活動のかなめとなる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「空母打撃群」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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