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(n) air cleaner =========================== ・ 空 : [そら] 【名詞】 1. sky 2. the heavens ・ 空気清浄機 : [くうきせいじょうき] (n) air cleaner ・ 気 : [げ, き] 1. (suf) (uk) seeming 2. giving the appearance of 3. giving one the feeling of ・ 清浄 : [しょうじょう, せいじょう] 1. (adj-na,n) pure 2. clean 3. purity ・ 機 : [き, はた] (n) loom
空気清浄機(くうきせいじょうき、英語 air purifier)とは、空気中に浮遊する塵埃や花粉、ハウスダスト等を除去するための機器〔意匠分類定義カード(D4) 特許庁〕。「空気清浄器」とも表記される。また、エアクリーナーともいう〔。 現在、一般的な家電製品として流通している空気清浄機の多くは、微粒子および臭気を取り除く機能を共に有している。 ここでは主に家電としての空気清浄機について述べる。 == 歴史と概説 == 空気清浄機の歴史は19世紀はじめの産業革命当時のイギリスから始まったという。当時のエネルギー源は主に石炭であり、それを燃やすことによって出る煤煙の除去を目的として作られたと伝えられる。 それまで、空気を清浄にすることは換気によっていたが、清浄な空気を取り入れるべき場所も汚染されはじめたため、能動的に空中の汚染物質を取り除く必要に迫られたということである。 一方、日本における初の空気清浄機(フィルターを備えたもの)は1962年ごろに出始めたと伝えられている。ときあたかも高度経済成長期の真っ只中であり、四日市ぜんそくなどの大気汚染による公害が社会問題となる前夜である。これはイギリスにおけるロンドンスモッグ事件の前夜ともいえる時期に空気清浄機が出てきたことと符合する。 もちろん現在でもそうしたいわゆる大気汚染物質の除去のために用いられることも多いが、1980年ごろからは、これもやはり社会問題化した花粉症のために使われることが多くなった(高気密化した住宅における喫煙等の問題もある)。しかし、近年のように多くの人が使うようになってきたのは、1990年ごろからである。 これは、花粉症のさらなる社会問題化や、そうしたことにより企業が積極的に宣伝を行いはじめたこととも無関係ではない。実際に過去の製品よりも優良なものが市場に投入されてはきたが、そのいっぽうで、現在ではほとんど効果がないとされるイオン式(後述)の空気清浄機も多く出まわり、コンパクトであることなどさまざまな理由と、その誇大な宣伝に踊らされて多くの市民がそれらを購入し、押入れの肥やしを増やした。 当時はその方式の呼び名も統一されておらず、電気工業会では「空気清浄機にはファン式とイオン式がある」などというように、わかりやすく説明するように広報などを行った。さらに、この装置を使用すると自宅の部屋がクリーンルームのようになる、あるいはシックハウス症候群の原因物質もすべて除去できるなどという、現在では誇大広告としか言えない宣伝もやり放題の時期ではあった。空気清浄機バブルといってよいであろう。 しかし、混乱期の幕は思うより早く閉じた。誇大広告の疑いが濃い宣伝は当局による指導や自粛のためにほとんど姿を消し、ほぼ「誇大広告合戦」といってよいほどの宣伝を繰り返していた企業2社にも、公正取引委員会より不当表示として排除命令が出された(うち、1社は審判を行ったが、結局訴えは棄却した)。これをきっかけとして、事実上イオン式は市場から消えることになる。 タイミングを合わせるかのように、現在でも主流となっているHEPAフィルターを用いた高性能なファン式清浄機が一般化し始め、さらに高性能化をねらったULPAフィルターのものも出てきはじめた(ただ、これは過剰性能であり、近年ではあまりない)。風量も豊富で、花粉やハウスダスト等の比較的落下しやすいサイズの微粒子の集塵に対しても、実用になるものが増え出した。 さらに2000年代に入ると、煙草の煙や花粉などだけではなく、カビや雑菌の除菌を目的とした需要が増え出した。「抗菌」のキーワードで語られる衛生ブームに、空気清浄機も乗ることに成功したのである(その少し前からのマイナスイオンブームの影響もある)。 2003年の空気清浄機の普及率はおよそ23%とされ、これは10年前の2倍以上となっている。ただ、毎年のように前年出荷を上回る成長を続けてきたが、スギ花粉飛散量が著しく少なかった2004年(2003年度)は前年を下回った。さまざまな需要があるとはいえ、やはり花粉症対策としての需要が大きい証拠といえる。 ここ数年の家庭用空気清浄機の動きとしては、従来の業務用を凌駕するほどの大風量タイプが出始めているのが特筆できる。また、抗菌だけではなく、各種アレルゲンの分解・除去などを行うと称するものも増えており、空調家電というより、さながら健康家電と呼んだほうがいいほどの状況になりつつある。だが、ある関連企業2社が販売を一本化してモデル数を縮小するなどもあり、一時期のような店頭に並びきれないほどの豊富な機種数は整理統合されていく傾向がみられる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「空気清浄機」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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