|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 空 : [そら] 【名詞】 1. sky 2. the heavens ・ 気 : [げ, き] 1. (suf) (uk) seeming 2. giving the appearance of 3. giving one the feeling of ・ 遮断 : [しゃだん] 1. (n,vs) interception 2. quarantine ・ 遮断器 : [しゃだんき] 【名詞】 1. circuit breaker 2. railway crossing gate ・ 断 : [だん] 【名詞】 1. failure ・ 器 : [うつわ] 【名詞】 1. (1) bowl 2. vessel 3. container 4. (2) ability 5. capacity 6. calibre 7. caliber
空気遮断器(くうきしゃだんき)は、圧縮された空気による高速度の空気流中で電流の開閉を行う遮断器である。 英語では ''Air Blast Circuit Breaker'' と表記し、ABB と略称される。 空気遮断器は遮断に要する時間が極めて短く、電極接点部分の摩耗が少ない。 遮断器部分をいくつか直列接続する多重切(たじゅうきり)とすることで高電圧化・大容量化に対応できる。 また従来の主流であった油遮断器に対しては絶縁油を必要しないことから火災の危険がなく、保守面での利点も大きい。 空気遮断器の原型が完成したのは世界大戦前のドイツであったという。 世界大戦によってその開発は一時停止してしまったが、戦後は電力送電線網の拡大とともに発展し、往年の電力系統を支えた。 現在ではガス遮断器の普及が進んでいるが、数多くの空気遮断器がなお現役で動作している。 ==原理== 大電流が流れている電力回路においては、電流を遮断するために開閉器を開放したとしてもその電極間にはアーク放電が発生し、電力回路は未だに接続された状態を維持する。 アーク放電によって両電極は加熱され、また周囲の空気はイオン化しアーク放電を存続させる。 そこで、空気遮断器では開閉器接点を開放すると同時に圧縮空気による音速から超音速の空気流を発生させ、圧力変化に伴う断熱膨張により電極間に発生したアーク放電を強力に冷却するとともに、周囲のイオン化した空気もろとも押し流すものである。 電極周囲の空気は新しいものに置き換えられ、電極間は絶縁される。 空気は圧縮すると絶縁耐力が高まり、およそ700キロパスカルで油遮断器の絶縁油とほぼ同等の絶縁耐力となる。 空気遮断器には圧縮空気を発生させるコンプレッサーと、その故障時も何度か開閉を行えるようにするため圧縮空気を蓄える空気タンクが付属している。 なお、一般に電極の開閉も圧縮空気を動力とする。 遮断時にアーク放電を消滅させた空気流は、そのまま機外へと排出される。 このとき、空気遮断器からは非常に大きな騒音が発せられる。 それはさながら大砲の発射音である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「空気遮断器」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|