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千住検車区竹ノ塚分室(せんじゅけんしゃくたけのつかぶんしつ)とは、東京都足立区西竹の塚1丁目にある東京地下鉄日比谷線の検車区である。当初からの竹ノ塚検車区は2010年(平成22年)度に千住検車区に組織統合され、千住検車区の分室となった〔東京地下鉄「東京メトロハンドブック2010」参照。〕。 == 概要 == 1961年(昭和36年)に開業した営団地下鉄(現・東京地下鉄)日比谷線においては、開業後に予想を大きく超える乗客数により、編成両数の増加など輸送力増強に追われていた。このため、同線の車両基地として使用していた千住検車区では拡張工事が検討され、2層構造とした立体構造への改築なども検討された〔鉄道ピクトリアル1995年7月臨時増刊号参照。〕。しかし、同検車区周辺は軟弱地盤構造のため、地盤沈下防止に多額の費用がかかるために断念し、東武鉄道の西新井電車区を譲り受け、1966年(昭和41年)9月に営団地下鉄竹ノ塚検車区として発足することになった。 最寄りは東武伊勢崎線の竹ノ塚駅。この際、東武鉄道は当地から埼玉県春日部市の春日部検修区(現在の南栗橋車両管区春日部支所)に移転した。 既に都市開発が完成している都心部を走る地下鉄では、路線沿いに広大な土地を確保して車庫を設置することが難しく、乗り入れ先の路線沿いに車庫を設置することがある。このような例は、初の地下鉄・郊外私鉄間の相互直通運転となった都営地下鉄浅草線における京成電鉄内の旧向島車庫・高砂車庫で既にみられたほか、他に東京メトロ半蔵門線の鷺沼検車区や大阪市営地下鉄堺筋線の東吹田検車場などがある。このような車庫の設置は、営団地下鉄(当時)としては初であった。 2005年(平成17年)3月15日に竹ノ塚駅の手動遮断機踏切で事故(東武伊勢崎線竹ノ塚駅踏切死傷事故を参照)が発生し、開かずの踏切対策として周辺住民から竹ノ塚駅の高架化の要望が出ているが、地平に位置する当検車区への取り付けを考慮する必要があり、実現に向けたハードルは高いとみられていた。 事故から4年後となる2009年6月23日、東京都、足立区、東武鉄道は地元住民向けに説明会を開き、踏切解消の計画案を示した。この計画案によると、竹ノ塚 - 西新井間の下り急行線を高架化し、高架線の下をくぐらせる形で竹ノ塚駅から当検車区まで引込み線を設置することになっている。工事が完了すると、下り急行線に支障をきたすことなく車両の出入庫を行うことができるようになる。 近年の武蔵小金井駅のように車両基地所在駅を高架化する例は増えてきているほか、元住吉駅の例にみられるように狭隘な市街地を走る複々線区間の車両基地所在地であっても様々な困難を乗り越えて高架化を実現する例も出てきていて、竹ノ塚駅もそれらに続く形となった。 2011年12月20日、足立区は東京都から竹ノ塚駅の鉄道高架化の事業認可を受けたことを発表し、2012年11月4日に起工式を挙行した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「千住検車区竹ノ塚分室」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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