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笄(こうがい、「髪掻き」の転訛〔カミカキ → カウガイ → コーガイ。ミ → ウ + 濁音 はウ音便、キ → イ はイ音便による変化。〕)とは、髪を掻き揚げて髷を形作る装飾的な結髪用具。元は中国のもので、現代中国語ではジー(jī)と読む。頭が痒い時に髪型を崩さずに掻くなど、女性の身だしなみに欠かせない装身具としても使われた。 日本では、「三所物」と呼ばれる日本刀(脇差)の付属品のひとつで、刀と一緒に持ち歩く場合も多い。 == 形態・素材 == 髪を掻き揚げやすいように頭部から長細い二本の足が出た形をしているか(頭部はイチョウの葉型が一般的)棒形が普通。 棒形のものは「棒笄」と呼ばれ、最高級品は鶴の脛の骨で作ったもので、頭痛のまじないにもなると好事家などに好まれたという。 鼈甲製、金属製、木製、象牙製、牛や馬のひづめなど素材は多岐にわたる。 中でも、螺鈿や蒔絵や彫金、彫刻などを施したものは非常に高価であった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「笄」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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