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符牒[ふちょう] 【名詞】 1. (1) mark 2. symbol 3. sign 4. (2) code 5. cipher 6. (3) password 7. (4) secret price tag・ 符牒 : [ふちょう] 【名詞】 1. (1) mark 2. symbol 3. sign 4. (2) code 5. cipher 6. (3) password 7. (4) secret price tag 符牒[ふちょう] 符牒、符丁、符帳(ふちょう)とは、同業者内、仲間内でのみ通用する言葉、また売買の場や顧客が近くにいる現場などで使われる、独特な言葉の事。接客や作業をしている時に、価格・品質・指示などについて、符牒を使用する事によって客に知られずに必要なコミュニケーションを行なうのが一般的だが、「○○ネタ」のように日常語として世間に流用する事もある。 過去の販売業では、たいていは販売者と客の間で価格交渉が行われたため、仕入れ値やグレードを客に知られるのは販売者にとって不利であった。そのため、価格・等級を販売者間で秘密裏に伝える方法が符牒である。符牒には紙片に暗号で記入する文字符牒、口頭で隠語を伝える口唱符牒、手ぶりで伝える手ぶり符牒がある。こんにちの小売業では正札による価格表示が一般的になったため、文字符牒は廃れ、口唱符牒は業界内隠語へと変わったが、手ぶり符牒は現在でも取引所などで使われている。 仕事現場において状態や金額や作業や物事など、顧客など内部以外に知られたくない事柄を話す時に使用される。非常に単純な符丁としては、一般の人が使用する言葉をひっくり返したり国外語を使用する。これらは外部の人にも知られるようになり、一般人が普通の人が知らない業界用語で「自分は通である」として使用する場合も多くなっている。小説「路傍の石」では、主人公が呉服店にまだ新入りの身分の際、番頭から「お召しのノジアン(安物→安(あん)の字→ノジアンという転訛)」を持ってくるように言われ、符牒に慣れておらず当惑する場面が描かれている。 ==他言語の符牒について== 同様に、政府の監視や仲間以外に伝わらないようにする試みは、英語圏では、ロシア語ではфеня(フェーニャ)もしくはязыки、ドイツ語では等、各言語でも符牒言語が使用され発展している〔cantの意味 - 英和辞典 Weblio辞書 〕〔露 学 階 梯 〕〔Germania-Romana(1) : ゲルマンとラテンの間で 〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「符牒」の詳細全文を読む
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