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第一次バーバリ戦争(だいいちじバーバリせんそう、First Barbary War、1801年-1805年)は、アメリカ合衆国と地中海の北アフリカ沿岸のバルバリア諸国と呼ばれたオスマン帝国の支配下で、独立した政権を維持しオスマン帝国から任命されたパシャが統治する独立採算州の一つであるトリポリとの間で行われた戦争。このため、トリポリ戦争の別名がある。 なお、この戦争はアメリカ合衆国が独立して最初に経験する、宣戦布告の手続きがされた正式な対外戦争となった。 ==背景== この頃の地中海沿岸の北アフリカは、オスマン帝国の独立採算州として準独立地域の状態にあって、バルバリア諸国と呼ばれており、主にトリポリ、チュニス、アルジェの三つの地域からなっていて、それぞれに独立した政権が存在し、オスマン帝国本国からはパシャとして任命されて統治していた。 バルバリア諸国は、自前の武装組織としてバルバロス・ハイレッディンらを輩出したバルバリア海賊を擁しており、その武力を背景にオスマン帝国の保護下で地中海を通過する商船の船籍国から通行料と称する上納金を徴収した他、商船を襲って得たキリスト教徒の捕虜を人質にし、その国籍国と交渉して身代金を得ており、身代金が得られない場合は奴隷として売り飛ばすことも厭わなかった。 また、イギリス、フランス、オランダ等の強力な海軍を擁する国家は、強力な護衛艦隊を随伴させて通行料を納めなかったものの、互いにバルバリア海賊へ資金提供して互いの商船を襲わせるという状況であった。 なお、1783年に独立を達成したアメリカ合衆国は、豊富な森林資源による造船コストの安さにより、独立前から海運業が発達していた。独立達成直後はバルバリア諸国の要求どおりに通行料を支払っていたアメリカ合衆国政府であったが、その通行料は年を追うごとに値上がりし、国家財政を圧迫するようになったため、1801年にアメリカ合衆国大統領に就任したトーマス・ジェファーソンは就任直後から支払いを拒否する姿勢を見せた。 そのような経過の中、アメリカ合衆国政府がバルバリア諸国のパシャ達が要求する金額の通行料を支払わなくなったため、アメリカ合衆国船籍の商船がバルバリア海賊の襲撃目標になり、襲われ始めるようになった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「第一次バーバリ戦争」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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