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第四次マイソール戦争(だいよんじマイソールせんそう、英語:Fourth Anglo-Mysore War, カンナダ語:ನಾಲ್ಕನೆಯ ಮೈಸೂರು ಯುದ್ಧ)は、イギリス東インド会社とマイソール王国との間で南インドで行われた戦争。 この戦争で南インドにおいて最後まで抵抗していたマイソール王国は屈し、その君主ティプー・スルターンは戦いで斃れ、その結果イギリスは南インド全域に覇権を確立した。 ==戦争に至るまでの経緯== 1792年10月、ベンガル総督チャールズ・コーンウォリスがイギリス本国に帰還したのち、2人の総督が交代し、1798年5月に新たにリチャード・ウェルズリーが総督となった。ジョン・ショアの後任にはコーンウォリスが就任することとなっていたが、彼はアイルランドに派遣されたため、代わりにマドラス長官であるウェルズリーが総督となったのであった〔ガードナー『イギリス東インド会社』、p.179〕。 ウェルズリーが総督となったとき、すでに1793年に英仏両国の関係悪化からフランス革命戦争が勃発しており、南インドでも英仏両国の対立が起こっていた。カーナティック戦争以降、インド方面では明らかにイギリスの優勢であったが、彼はイギリス東インド会社の社員からはマイソール王国とニザーム王国がフランスの軍事顧問を雇い入れていることを警戒するように言われ、必要以上にこれに関心を持った〔ガードナー『イギリス東インド会社』、p.180〕。 1797年、マイソール王ティプー・スルターンはフランス領モーリシャス諸島(当時はルイ・ド・フランスと呼ばれていたフランス領フランス島)に使節団を派遣し、フランス軍へ援軍の要請を行った〔辛島『世界歴史大系 南アジア史3―南インド―』、p.213〕。 だが、これはモーリシャス諸島にフランスの大軍が常駐するという語情報を信じて踊らされただけであり、その目的は達成されなかった〔。それだけではなく、イギリスにも開戦の口実を与える結果となってしまった〔。 ウェルズリーはマイソール王国がフランスと同盟を組もうとしていると判断し、ティプー・スルターンに即答を求めた〔ガードナー『イギリス東インド会社』、p.187〕。だが、返事は返ってこなかったため、彼はこれを機にマイソール王国との争いにすべての決着をつけようと決意した〔ガードナー『イギリス東インド会社』、p.186〕。 1798年9月1日、イギリスはニザーム王国と軍事保護条約を締結し、フランスの軍事顧問らを追放させ、代わりに首都ハイダラーバードにイギリス軍を駐屯させて、同国を事実上藩王国化した(ニザーム藩王国)〔辛島『世界歴史大系 南アジア史3―南インド―』年表、p.44〕。そして、イギリスに従順となった同国はマイソール王国に対する戦争への参加を決めた。 一方、マラーター王国は今度の戦争には乗り気ではなく、ティプー・スルターンの打倒には消極的であった〔ガードナー『イギリス東インド会社』、p.181〕。なぜなら、1795年に王国宰相マーダヴ・ラーオ・ナーラーヤンが自殺したのち、王国を中心としたマラーター同盟は混乱に陥り、親宰相が決まったのちも混乱が続いていた。 マイソール王国はどうであったかというと、1792年に同国とイギリスとの間に結ばれたシュリーランガパトナ条約にはフランスの軍事顧問の追放は含まれていなかったため、ウェルズリーは手紙をたびたび送り、それら軍事顧問を追放するように要求した〔ガードナー『イギリス東インド会社』、p.184〕。だが、ティプー・スルターンはその要求を拒んだばかりか、自分はヨーロッパのどこでも好きな国の軍事顧問を雇うのだと宣言した〔。 さて、1798年7月にナポレオン・ボナパルト率いるフランス軍がエジプトに上陸した(エジプト・シリア戦役)、との知らせがカルカッタにもこの頃届いた〔。このままフランスが再び勢力を盛り返せば、インドをかつてのように脅かすであろうと考えるたウェルズリーは、再びマイソール王国とティプー・スルターンの打倒を決意した〔。このとき、ウェルズリーが本国に送った手紙には次のように記されていた〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「第四次マイソール戦争」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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