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『第一の性』(だいいちのせい)は、三島由紀夫の評論・随筆。『不道徳教育講座』と同系列に属する随筆で、様々な角度から「男の存在理由」、「男の偉さ」とは何かを、機知、逆説、笑いにあふれた趣で綴りながら、若い女性向けに多彩な男性論を展開している作品である。タイトルの『第一の性』は、ボーヴォワールの『第二の性』をもじってつけられた〔田中美代子「揺れ動く両性の世界地図」()〕〔中野裕子「第一の性」()〕。『第一の性』と同様の趣向で、女性論となるのが『反貞女大学』である〔。 1962年(昭和37年)、雑誌『女性明星』12月創刊号から翌々年の1964年(昭和39年)12月号まで、「第一の性――男性研究講座」「第一の性――男性人物講座」(のちの刊行の際に「総論」「各論」となる)として連載された〔井上隆史「作品目録」()〕。単行本は1964年(昭和39年)12月30日に集英社より刊行された〔山中剛史「著書目録――目次」()〕。 == 内容 == 総論(第一の性―男性研究講座)は、「男はみな英雄」、「男の男らしさ」、「男の清潔さ」、「男のデリカシィ」、「男は愛され型」、「男のセンチメンタリズム」、「男には変り者が多い」、「男は買物ぎらひ」、「男の色気とは?」、「男の悟り」、「男は機械いぢりが好き」、「男はいかに年をとるか?」、「男にしかわからぬもの」の13の項目に分かれ、男性らしさというものの概要、総論を述べている。 三島が最初の講座で、〈男は一人のこらず英雄であります〉と口火を切っているのは、ボーヴォワールが『第二の性』の冒頭で、女が教育によって作られる第二の劣等な性だというフェミニズム視点に立って、〈人は女に生れない、女になるのだ〉と言ったことに対してもじったものである〔。 各論(第一の性―男性人物講座)は、「エジンバラ公」、「金田正一」、「大石内蔵助」、「エルヴィス・プレースリー」、「堀江謙一」、「フィデル・カストロ」、「園井啓介」、「ネール首相」、「大松博文」、「アラン・ドロン」、「親鸞」、「三島由紀夫」の12項目に分かれ、具体的な例をとりながら男性各論を述べている。最後の「三島由紀夫」では、自分自身を劇画化して分析している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「第一の性」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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