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第一次長沙作戦(だいいちじちょうささくせん)とは、日中戦争中の1941年9月18日から10月6日の間に湖南省の長沙周辺で行われた日本陸軍の作戦である。長沙を拠点とする中国軍第9戦区軍に、日本の第11軍が打撃を与えた。当初の作戦呼称は加号作戦(後に長沙作戦と命名)〔『香港・長沙作戦』、376頁。〕。中国側呼称は第二次長沙戦役(または第二次長沙会戦)〔贛湘会戦の中国側呼称が第一次長沙戦役(会戦)となるため、日本側呼称と一つずつずれがある。〕。また、日本軍の長沙方面への作戦に対して中国軍は宜昌方面への総反攻を発動、日本軍は苦戦の末撃退した。 ==背景== 1941年(昭和16年)1月、大本営と支那派遣軍は、重慶政府を転覆させ事変解決のきっかけをつくるため、夏から秋にかけての総力を挙げた一大攻勢作戦を決意していた。その主体となるのが第11軍による長沙作戦である。 ところが、6月独ソ戦の勃発による「関特演」への兵力転用や、日米交渉の難航による南方作戦準備が問題になるにつれ、大本営や陸軍省では長沙進攻中止論が台頭してきた。しかし第11軍司令官阿南惟幾中将は大いなる熱意をもってこの作戦準備を推し進めた。それは南方や満州へ兵力が抽出される前に中国軍に打撃を与え、以後の自存自活を容易にするという必要性からである。そして、南方へ転用予定の兵力を使用しないこと、なるべく早期に切り上げ反転帰還する、という条件付けを受けて作戦は実行に移されることとなった。 長沙には第9戦区軍司令部(司令長官:薛岳)があり、この方面は1939年(昭和14年)秋に行われた贛湘会戦〔日本軍は長沙までは進攻せず引きあげたため、中国側は「長沙不陥」を誇っていた。〕以来、約2年間日本軍の進攻を受けていなかったため第9戦区軍の戦力は充実していた。長沙を攻略して第9戦区軍に打撃を与えることができれば、事変の早期解決に繋がると考えられたのである。つまりこの作戦の目的は、第9戦区軍の拠点である長沙へ進攻しその戦力を撃砕することにあり、「地点の占領」や「物資の獲得」が目的でないことが軍首脳部から何度も強調されていた〔〔『支那事変陸軍作戦(3)昭和十六年十二月まで』、403-405頁。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「第一次長沙作戦」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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