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環椎(かんつい、Atlas)は椎骨のうち一番頭側にある骨、第一頚椎のこと〔森ら, p.32〕。ラテン語名のAtlasは、ギリシア神話で天空を支えたという巨人アトラースに由来する。頭蓋骨を支えていることからの連想である。Cervix(頚部のラテン名、頚椎はVertebra cervicalisという)の一番目のため、C1と略して呼ばれる。本項では特に記さない限り、ヒトの環椎について説明する。 一番目の椎骨であり、第二頚椎である軸椎とともに頭蓋骨と脊椎をつなぐ関節を形成している。他の椎骨と異なり、環椎と軸椎は関節可動域が非常に大きい。 環椎の特徴のひとつは、椎体を持たないことである。環椎の椎体は第二頚椎である軸椎のそれと癒合している〔。もうひとつの特徴として、棘突起を持たない。環椎はリング状で、前後のアーチ(弓)と外側塊と呼ばれる厚い部分から構成される。 == 前弓 == 前弓は環椎全体の5分の1程の長さであり、前面は凸型で中心には前結節があり〔、ここに頸長筋と前縦靱帯が付着する。後面は凹型で円または楕円形の関節面(歯突起窩)があり、軸椎の歯突起と関節を形成する〔。また上縁と下縁はそれぞれ前環椎後頭膜(膜という名称だが靱帯である)および前環軸靱帯の付着部であり、それぞれを介して後頭骨および軸椎と結合している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「環椎」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Atlas (anatomy) 」があります。 スポンサード リンク
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