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第十雄洋丸事件(だいじゅうゆうようまるじけん)は、1974年(昭和49年)11月9日に起こったLPGタンカー衝突炎上事故である〔#生涯海軍士官319頁〕。 衝突によって発生したタンカーの火災を当時最新鋭の消防船を投入しても鎮火できなかったため、海上自衛隊の護衛艦が砲撃と雷撃でタンカーを撃沈処分した。 == 経過 == === 衝突事故の発生まで === 1974年11月9日13時37分頃、サウジアラビアから京浜港川崎区へ向け、合計57000トンのプロパン、ブタン及びナフサを積載して東京湾の中ノ瀬航路を水先艇である「おりおん1号」の先導で航行中であった日本船籍のLPG・石油混載タンカー「第十雄洋丸」〔海難審判所のホームページによれば、第拾雄洋丸である〕(総トン数:43723トン)の右舷船首へ、木更津港を出港して中ノ瀬航路に入ろうとした15000トンの鋼材を積んだリベリア船籍の貨物船「パシフィック・アレス」(総トン数:10874トン)が正面から突っ込む形での衝突事故が発生した。 事故に至った原因は、「第十雄洋丸」側が中ノ瀬航路を航行していたことで船体が完全に航路を抜けるまで海上交通安全法による航路優先の原則が適用されると考え、また、「パシフィック・アレス」側は中ノ瀬航路北側出口付近をかすめる航路をとったことによる航路外での海上衝突予防法によるスターボード艇優先の原則が適用されると考えたことにより、双方が衝突直前まで回避行動を行わなかったためであった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「第十雄洋丸事件」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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