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笹団子(ささだんご)は、新潟県特産の餡の入ったヨモギ団子を数枚のササの葉でくるみ、スゲまたはイグサの紐で両端を絞り、中央で結んで蒸した和菓子である。北蒲原地方など地域によっては、中央で結ばないところもある。紐を解き、バナナのように上半分だけを剥いた状態で下部を持ちながらかぶりつくように食べるのが一般的。 ササには殺菌効果があり、北越風土記によれば戦国時代に携行保存食として生まれたとされる。以前は端午の節句の供物とされた。上杉謙信が発明したという俗説もある。 本格的に新潟の笹団子が全国に知られるようになったのは、背景に新潟国体(第19回国民体育大会)の開催と、笹川勇吉の存在があった。 新潟県の百年企業(新潟日報事業社刊)によれば、1961年(昭和36年)、新潟市中央区の笹川餅屋4代目店主・郷土史研究家の笹川勇吉が、新潟県と新潟市から依頼を受け、1964年(昭和39年)開催の新潟国体の団体向け土産品として自店の笹団子を紹介。 新潟県と新潟市の推薦特産品として初認定。 これが火付け役となって、笹団子は新潟名物としての全国的な知名度を獲得した。 株式会社ニューズ・ライン社の新潟情報誌「WEEK! 2016.3.18号」は、特集記事「バリエーション多彩なキングオブ新潟手土産 笹団子コレクション 知らなかった!?笹団子の今昔物語」「新潟土産の頂点に立った理由」として笹川餅屋に取材。上記同様に笹川餅屋と笹団子の歴史を紹介。更に1966年(昭和41年)に笹川勇吉がNHKに出演して笹団子の包み方を紹介した際の写真も掲載。新潟県民に対して笹団子の歴史認識向上を促した。 現在では県内の主要駅・道の駅・パーキングエリア・サービスエリアなどで販売されているほか、上越新幹線や特急列車では車内販売も行っている。新潟県民にとっては親しみのある菓子であり、給食でも出される。また、福島県会津地方でも地元菓子店が製造販売する例が見られる。 中に入れるのは一般的には小豆餡であるが、一部地域ではこれを「女団子」と呼び、きんぴらを中に入れる「男団子」との2種類が存在する。 昔はおにぎりのようにいろいろな物を入れており、梅やおかかなども入れていて、今残っているのがきんぴらである。中があんこ以外のものを「あえもんだんご」と呼び、皮だけの物を餡を子にたとえ中に宿らないことから「男だんご」と呼ぶところもある。 茨城県常陸太田市の土産菓子である「ちまき」は、笹団子が元になっているという説がある。ただし、この「ちまき」の団子は蓬を用いない白色のものである。 == 関連項目 == * ちまき * 柏餅(かしわもち) * 郷土料理 * 上杉謙信 * ササダンゴン * マッスル坂井 - 覆面レスラーのスーパー・ササダンゴ・マシンに変身する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「笹団子」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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