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筑波型巡洋戦艦(つくばかたじゅんようせんかん)は、大日本帝国海軍の巡洋戦艦。竣工時に巡洋戦艦の類別が存在しなかったため、当初の類別は一等巡洋艦であり、筑波型装甲巡洋艦としても知られる。 == 概要 == 本型は日露戦争緒戦の旅順港閉塞作戦で触雷し沈没した八島と初瀬の損失を補うため、1904年度臨時軍事費に於いて2隻の建造が承認され、2隻とも国内の呉造船所で急造されたが、日露戦争には間に合わず、1907年に筑波が、翌年1908年に生駒が竣工した。竣工時は一等巡洋艦(装甲巡洋艦)に類別されたが、巡洋戦艦の類別が新設されると1912年8月に変更された。なお、建造当時最大の国産艦であり、従前の艦が装備していた艦首の衝角が廃止されている。 一等巡洋艦(装甲巡洋艦)でありながら、戦艦と同じ主砲が装備されていた。1912年に巡洋戦艦の類別が新設されると、一等巡洋艦から変更されている。巡洋戦艦というのは戦艦並みの火力と巡洋艦並みの速度を併せ持ち、その代償に装甲防御を犠牲にした艦とされるが、筑波型の場合は装甲防御についても当時の前弩級戦艦に近いものを持っていた。ゆえに本型はむしろ前弩級高速戦艦というべき存在であった〔海人社 世界の艦船 増刊第24集 日本戦艦史〕。 本型の就役時にはすでに弩級戦艦のさきがけとなった「ドレッドノート」の就役後であり、直後には、後に世界初の巡洋戦艦とされた「インヴィンシブル級」3隻も就役したために本艦の戦略的価値は低下した。イギリスの巡洋戦艦は既存の装甲巡洋艦を凌駕する25.5ノットの高速と1隻で前弩級戦艦2隻分の火力を併せ持つ強力なクラスであり、ドイツの巡洋戦艦「フォン・デア・タン」も火力では28cm砲8門、速力24.8ノット、前弩級戦艦並の防御力を併せ持っていた。 筑波型の場合は装甲防御についてはドイツの巡洋戦艦並みのものを持っていたが、火力ではイギリス・ドイツの半分程度しか持ちえず、速度では24ノット強を出せるイギリス・ドイツの物に比べて本型は20.5ノットで決して高速ではなかった。前弩級というカテゴリにおいて高速を誇っても、前弩級戦艦そのものの価値が低下してしまった後では戦力的価値は低くなってしまった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「筑波型巡洋戦艦」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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