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早川橋梁(はやかわきょうりょう)は、神奈川県足柄下郡箱根町の箱根登山鉄道鉄道線塔ノ沢駅 - 出山信号場間にあり、早川に架かる鉄道橋である。 一般には「出山の鉄橋(でやまのてっきょう)」として知られており、箱根観光名所の1つとして多くの観光客に親しまれている。また現存する日本最古の鉄道橋でもある。 秋の紅葉時には、鉄橋上で数秒間の停車などの観光サービスが行なわれる。 == 橋の概要 == === 沿革 === 当初はアーチ型のトラス構体を新造する予定だったが、第一次世界大戦により資材の輸入が途絶した〔渡辺一夫『トコトコ登山電車』p25〕ために、1888年(明治21年)に製造され、東海道本線の天竜川橋梁に架けられていたトラス構体の1つを鉄道院から払い下げを受け、転用したものである〔。 しかし、払い下げのトラス構体を使用することから、架橋の工事直前に神奈川県知事から「箱根の玄関口である早川に、使い古しの橋を架けるのは景観を損ねる」という意見が出る〔など、あまり評判はよくなかった。このため、後に改築するという条件で工事が開始されている〔。 1915年から工事が始まったが、深さ43m・幅60mという深い谷に架橋するため、大規模な総木製の足場を組んで作業を行なった。このために使用された丸太は約1万本ともいわれている〔渡辺一夫『トコトコ登山電車』p27〕。しかし、本項掲載の建設中の写真以外の資料が全く残っていないため、建設工事の詳細は明らかになっていない〔。完成は1917年5月31日〔〔『すばらしい箱根 グラフ100』p43〕で、翌日からは足場の解体にかかるというその夜、暴風雨により早川が氾濫し、足場は全て流失してしまった〔が、鉄橋本体には全く影響がなかった〔。 1923年9月1日に発生した関東大震災では、鉄道線が震災により甚大な被害を蒙った中、本橋は橋台を僅かに損傷した程度で、奇跡的に被害を免れた〔『すばらしい箱根 グラフ100』p45〕。震災前は国道1号は鉄橋の出山信号場側で踏切によって平面交差としていたが、震災後に国道側を掘り下げ、立体交差となった。 その後、改築の話は出ておらず、1991年にかながわの橋100選に選ばれ、1999年2月19日には現存する唯一の錬鋼混合200ft桁として登録有形文化財に登録されている。近代化産業遺産にも認定されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「早川橋梁 (箱根登山鉄道鉄道線)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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