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大人買い(おとながい)とは、食玩(玩具付きの菓子)などの子供向けの商品を、大人が一度に大量に買うことを表す俗語〔新村出(編)『広辞苑』第六版(普通版)、岩波書店、2008年、410頁。ISBN 978-4-00-080121-8 C0500 〕。転じて、子供向け商品に限らず、単に通常人が1回に買う平均を大幅に上回る数量の物やサービスを購入することも言う〔「〔早耳〕 大人買い」(読売新聞 2005年10月21日 西部版朝刊 35頁 社会面)-「大人買い」の解説-〕。2000年前後頃から急速に一般化した言葉で、日本の代表的な国語辞典のひとつである『広辞苑』にも、その第六版(2008年)で関連語の「食玩」などとともに新規収録された。類似の表現に「箱買い」・「カートン買い」・「ケース買い」・「まとめ買い」などの語があり、ときに同義に用いられることもある。 == 語義 == #(原義)食玩(おまけ)などパッケージを開封しないと中身が分からない(ブラインドパッケージ販売)おまけ入りの子供向け商品を、金銭的に余裕のある大人が一度に大量に購入すること。 #転じて、子供向け商品に限らず通常人が買う平均を大幅に上回る量の物を一度に買うこと。主に趣味の分野(漫画の全巻/映画やテレビドラマの全シリーズ/音楽ソフト/書籍/キャラクターグッズなど)で同シリーズで何種も発売されるものを一括で全て買うこというが、趣味以外のものを対象とする場合もあり、実質的には「まとめ買い」の言い換えに過ぎない例も多い。 殊更に「大人」の語が含まれているように、この語には本来は子供たちがその小遣いで少量ずつ買うべき子供向け低額商品を、大の大人が財力に物を言わせて一括大量購入するというニュアンスが含まれている。さらには大量購入した結果、本体の食品や「ダブり」のおまけに大量の余剰が出ること、子供の列に大人が混じって購入すること、中のアイテムによって一喜一憂する姿や、良識のある大人ならばこういった品のない行為はしないという意味を踏まえ、大人買いとはすなわち「大人気ない買い方」であるとの皮肉った言い方も存在する〔。 なお、語形がよく似ていて起源も語義も全く異なる異義語に「ヲトナカヒ」がある。これは明治時代中頃の盗っ人仲間の隠語を当時の警察関係者がまとめた『日本隠語集』(1892年)に収録されているもので〔稲山小長男(編)『日本隠語集』、1892年、47頁 。〕 、「店頭ノ物ヲ盗取スルコトヲ云フ」(愛知県管内ニ通スル語)と説明されている。この語は『日本国語大辞典』(小学館)〔日本国語大辞典刊行会編 『日本国語大辞典』第二版・第二巻、2004年、小学館、1273ページ。ISBN 4-09-521002-8〕にも同書を引用するかたちで収載されており、その語源については「『音無買』の意か」との注釈がなされている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「大人買い」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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