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篠島[しのじま]
篠島(しのじま)は、三河湾に浮かぶ離島。行政上は愛知県知多郡南知多町に属し、全域が三河湾国定公園に含まれる〔ゼンリン (1997)、132頁〕。2010年(平成22年)の国勢調査における人口は1,763人である。日間賀島・佐久島と合わせて「三河湾三島」または「愛知三島」〔あいちの離島振興 | 愛知県 〕などと呼ばれる。古くから伊勢神宮との関係が深く、三節祭には干鯛(おんべ鯛)の神饌が行なわれる。 == 地理 ==
三河湾三島の中ではもっとも沖合に位置し、知多半島の師崎と渥美半島の伊良湖岬を結ぶ線上に位置する。北約3kmの距離に日間賀島(南知多町)が、北東約7kmの距離に佐久島(西尾市)があり、南知多町の本土との最短距離は約3kmである〔。知多半島・渥美半島との距離がそれぞれ10km以内と近く、また本土との生活交流が活発なため、国土交通省による離島分類では内海本土近接型離島にあたる〔国土交通省が策定した離島振興計画では、離島を本土近接型と隔絶型に分け、さらに本土近接型を内海型と外海型に分けている。本土との距離が近く、航路の安定性が高く、通勤通学が可能な離島が内海本土近接型離島とされる。〕。面積は0.94km2であり、佐久島の約半分、日間賀島の1.2倍である。島の周囲は豊かな漁場であり、篠島港の突堤はクロダイの釣り場となっている〔。篠島と日間賀島の間には構造線が走っているため、三河湾三島の中で篠島だけ地質が異なり、領家帯花崗岩から成る〔日本地誌研究所 (1969)、28頁〕〔。三河湾は平均水深約9.2mの浅い湾だが、構造線に沿って水深約40mの深みがある〔。 中央部には49.1mの最高標高地点があり、この場所は三河湾三島の中でもっとも高い地点である〔日本離島センター (2004)、203-205頁「篠島」〕。東岸には「さんさんビーチ」と呼ばれる天然の渚があり、緩やかな弧を描いて800m続いている。中央部の丘陵地には家屋が密集しているが、これまでに大火事の記録はない〔愛知県史編さん専門委員会民俗部会 (1998)、48頁〕。北部には島民が「五万坪」と呼ぶ埋立造成地があり〔造成地の面積は実際に5万坪(=約1.5km2)を超えている。〕、造成地の南側には碁盤の目状に区切られた土地に住宅や民宿などが、北側には9ホールのゴルフ場跡などがある〔愛知県史編さん専門委員会民俗部会 (1998)、2頁〕。ゴルフ場跡は荒地となっているが、観光振興ゾーンとして整備される予定である〔篠島地区振興基本計画 南知多町〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「篠島」の詳細全文を読む
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