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便所(べんじょ)とは、大小便の排泄の用を足すための設備を備えている場所。さまざまな呼称や異称がある。 この施設は、悪臭を放ち周辺の環境を汚損するおそれのある汚物(主に糞・尿・吐瀉物)を衛生的に処分するための機能を持っている。近年の文明社会の多くでは、これら施設の多くは水洗だが、中には乾燥させたり、燃焼させたり、乾燥地帯では砂を掛けて糞便を乾燥させて処分する様式も見られ、衛生的に処理できればその方法は問わない。 便所内は臭気が発生するため、換気扇や換気筒などの換気設備〔ただし、これらは電気で作動するため、停電が発生すると、換気扇が停止し、臭気が外に排出されないため、特に汲み取り式の場合は、便所内に臭気が漂うことになる。〕を使い、他の室よりも負圧になるように工夫されている。また、便所の壁にはトイレットペーパーを掛けるペーパーホルダーのほか、タオル掛け、手摺などが設置されることもある。水洗式の場合は、個室内に便器洗浄用のタンクやフラッシュバルブが設置される。 気候・風土・生活習慣によって、求められる機能も様々であるため、世界各地には様々な便所が存在する。 == 様式 == * 和式便器 - 床にしゃがみこむタイプ、トルコ式ともいう。欧米では「スクワット式」(しゃがみ込む方式)とも呼ばれる(参考::en:Squat_toilet)。 * 洋式便器 - 椅子のような便器の便座に直接腰掛けるタイプ * 小便器 - 立って小便をするタイプ。通常は男性用であるが、稀に女性用も存在する〔一例として、国立霞ヶ丘陸上競技場のトラック地下に存在するものが『クイズ雑学王』(2007年9月27日放送分)等で紹介されている。〕〔TOTOホームページ「TOTOきっず」 「女の人も立っておしっこ?男女兼用の小便器“サニスタンド”」 〕。 便所には、便器が設置されている場所と、手洗いのための場所が併設されていることが普通である。男性の場合、大便用の個室と小便器が壁にそって並べられている。男性用の場合、便所によっては壁から水が流れているだけで小便器が設置されていない便所もある。大便器は和式、洋式が併設されている施設もあり、1990年代以降は、バリアフリーの観点から、障害者や乳児のおむつ交換などへの対応を兼ねた、広い面積の個室が設けられる場合が多い。 女性用の個室では、用便時の音を隠すために洗浄水を流すことがあり、水の使用量が必要以上に多くなってしまうために、洗浄水を流す擬音を発生する装置が取り付けられていることもある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「便所」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Toilet (room) 」があります。 スポンサード リンク
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