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米兵による遺体損壊 : ミニ英和和英辞書
米兵による遺体損壊[べいへい]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [こめ]
 【名詞】 1. uncooked rice 
米兵 : [べいへい]
 (n) (abbr) American military (force)
: [へい]
 【名詞】 1. (1) (common) soldier 2. rank and file 3. (2) army 4. troops 5. (3) warfare 6. strategy
遺体 : [いたい]
 【名詞】 1. corpse 2. remains 
: [そん]
  1. (adj-na,n,n-suf,vs) loss 2. disadvantage 
損壊 : [そんかい]
  1. (n,vs) damage 2. destruction 

米兵による遺体損壊 ( リダイレクト:米軍兵による日本軍戦死者の遺体の切断 ) : ウィキペディア日本語版
米軍兵による日本軍戦死者の遺体の切断[べいぐんへいによるにほんぐんせんししゃのいたいのせつだん]

米軍兵による日本軍戦死者の遺体の切断(べいぐんへいによるにほんぐんせんししゃのいたいのせつだん)は、第二次世界大戦時、太平洋戦線においてアメリカ軍兵の一部が日本軍戦死者の遺体に対して行った戦争犯罪、猟奇行為。
== 概要 ==
ライフマガジン誌は1944年5月22日に、アリゾナで勤労動員されているアメリカ人女性が海軍将校のボーイフレンドからプレゼントされた「日本兵の頭蓋骨」トロフィーの横で手紙をしたためている画像を配信した。
太平洋戦線に投入されたアメリカ兵のなかには、敵兵の遺体の一部を狩猟の獲物と同じように扱い、「戦争の記念品、土産」として持ち去る例があった。「土産」には、多くの場合換金性が高いためドイツ強制収容所で虐殺されたユダヤ人に対してドイツ人が行ったように金歯が選ばれたが、頭蓋骨や他の人体各部が採取されることもあった。このような行為は、アメリカ軍より公式に禁止されていたと考えられているが、禁止令は戦場の兵士の間で常に遵守されていたわけではない。これらの猟奇行為がどの程度行われ、公的に認識されていたかは不明である。ペリリューの戦い硫黄島の戦いなどで日本軍との間に死闘を展開したアメリカ海兵隊では、激戦につぐ激戦による最前線兵士の精神的疲労も重なって、日本兵の遺体損壊が日常的になっていた〔ユージーン・B・スレッジ『ペリリュー・沖縄戦記』190-196頁など講談社学術文庫、2008年8月〕。撃墜した日本軍機パイロットの遺体や、特攻により損傷した米軍艦艇に残されたパイロットの遺体が「コレクション」された記録もある〔平義克己『我敵艦ニ突入ス 駆逐艦キッドとある特攻、57年目の真実』(扶桑社、2002)65、222頁〕。
大量の日本軍の戦死者の遺体は排尿や死体への射撃などで冒涜され、あるいは記念品として戦死者の耳や、時には頭などが切断されネックレスにされるなどして持ち去られた〔 Xavier Guillaume, "A Heterology of American GIs during World War II" . ''H-US-Japan (July, 2003). Access date: January 4, 2008. 〕。なおこれらの猟奇行為は、敵兵に対する怒りから行われるだけでなく、黄色人種である日本兵に対する人種差別的感情からも行われていると批判された(同様の猟奇行為はインディアン戦争ヴェトナム戦争といった他の異人種相手の戦争でも繰り返され、常態化している)。
日本軍の戦死者の部位を切り取り「コレクション」する連合国軍兵士の猟奇行為は「戦争の全期間にわたり連合国軍当局に懸念を抱かせるのに十分な規模で行われ、そして、広く広報され、さらにアメリカや戦時中の日本の新聞においてコメントされていた」〔Simon Harrison “Skull Trophies of the Pacific War: transgressive objects of remembrance” ''Journal of the Royal Anthropological Institute'' (N.S) 12, 817-836 (2006) p.818〕。
連合国軍兵士により、日本軍将兵の遺体の部位を「コレクション」する行為は戦争の初期から行われており、このため1942年9月にこれら「コレクション」を行うことを懲戒処分の対象とするとの命令が出された〔Simon Harrison “Skull Trophies of the Pacific War: transgressive objects of remembrance” Journal of the Royal Anthropological Institute (N.S) 12, 817-836 (2006)p. 827〕 。サイモン・ハリソンはこれらの行為はガダルカナル島の戦いが最初の機会であったと結論付けている。明らかに、生きていようが死んでいようが、初めて日本軍と遭遇した時、戦死者の身体の一部をコレクションすることは軍当局に懸念を抱かせる規模で行われ始めた〔Simon Harrison “Skull Trophies of the Pacific War: transgressive objects of remembrance” Journal of the Royal Anthropological Institute (N.S) 12, 817-836 (2006) p.827〕。
戦後、マリアナ諸島から本国へ日本軍将兵戦死者の遺体の残りが送還された時、約60%がそれらの頭部を失っていた〔Simon Harrison “Skull Trophies of the Pacific War: transgressive objects of remembrance” Journal of the Royal Anthropological Institute (N.S) 12, 817-836 (2006) p.828〕。サイパン島で収容所にいた日本人少年は、海岸で頭蓋骨をボール代わりにして遊ぶ米兵を目撃している〔宮城信昇『サイパンの戦いと少年』113頁(新報社 2002年)〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「米軍兵による日本軍戦死者の遺体の切断」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 American mutilation of Japanese war dead 」があります。




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