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米糖相克(べいとうそうこく)とは、日本統治下の台湾で1930年代に顕著となった問題である。米価上昇や米作地生産力向上により単位面積当たりの米作収入が増加すると、製糖業の原料(さとうきび)買収コストが上昇してしまい、利潤の低下を招くという問題である。すなわち、製糖業の利潤は米価を抑制して米作部門の生産力の停滞を保持することに基礎を置くといえるため、製糖業の利潤と米作部門の発展とは相抵触するという構造的な問題である〔「岩波講座 近代日本と植民地(第3巻)植民地化と産業化」所収、柯志明、土田哲夫(訳)「『米糖相剋』問題と台湾農民」〕。 == 日本統治以前の台湾の農業の状況 == 日本統治が始まる前の台湾では南部(濁水渓以南)の畑作地帯では甘蔗を、北部では米を主要作物としており、水田と甘蔗耕作地は完全にすみ分けられていた。また台湾で栽培されていた在来米は自給用にすぎず、品質の面からも劣っており、日本国内への移出はないため、甘蔗作農家が米作へ転換するということは考えられず、米価は低いままに抑えられたままだった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「米糖相克」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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