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一ツ瀬ダム(ひとつせダム)は、宮崎県西都市、二級河川・一ツ瀬川水系一ツ瀬川に建設されたダム。高さ130メートルのアーチ式コンクリートダムで、九州電力の発電用ダムである。同社の水力発電所・一ツ瀬発電所に送水し、最大18万キロワットの電力を発生する。ダム湖(人造湖)の名は米良湖(めらこ)という。 ==歴史== 宮崎県中部を流域とする一ツ瀬川には、かつて槇ノ口発電所(1万キロワット)・村所発電所(8,000キロワット、現在は8,800キロワット)・下相見発電所(8,500キロワット)・一ツ瀬川発電所(9,000キロワット)、合計4箇所の水力発電所が存在した。これらは流れ込み式か、あるいは調整池式の小規模なものだった。九州電力は戦後の高度経済成長から急増する電力需要をまかなうべく、一ツ瀬川に大規模な水力発電所・一ツ瀬発電所の建設を計画。1959年(昭和34年)10月に着手した。 一ツ瀬発電所・一ツ瀬ダムの建設に当たっては、九州電力が先んじて1955年(昭和30年)に完成させた上椎葉発電所・上椎葉ダムや、フランスで1959年に発生したマルパッセダム崩壊事故の経験を踏まえつつ、当時最先端の建設技術を投入している。事前に大型の模型を作成しての水理実験により設計を追求し、上椎葉では建設中に洪水の被害を受けたことから、貯水を開始するまで河川の水を素通りさせる仮排水路の性能に余裕を持たせるなど万全を期した。建設機械を駆使した工法は必要労働者数の削減も実現。上椎葉で要したのべ250万人に対し、約半分にあたるのべ130万人で済ませた。労働者個人のモラルも向上し、地元住民とのトラブルや犯罪は少なかったという。工事は地元に好景気をもたらす間もなく急ピッチで進み、1963年(昭和38年)4月2日にダムへの貯水を開始。完成した一ツ瀬発電所は同年6月に運転を開始した。同時に、既存の下相見発電所・一ツ瀬川発電所が廃止された。この工事の中で、41名の労働者が命を落とした。 一ツ瀬発電所は最大出力が18万キロワットであり、これは上椎葉発電所(9万キロワット)の2倍に相当する。揚水発電所を除く一般水力発電所としては九州最大であり、日本の一般水力発電所としても10番目に大きい。大規模な火力発電所・原子力発電所がメンテナンスあるいはトラブルによって停止している際の備えといった役割も担っている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「一ツ瀬ダム」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Hitotsuse Dam 」があります。 スポンサード リンク
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