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hypothyroid coma =========================== ・ 粘液 : [ねんえき] 【名詞】 1. mucus 2. mucilage 3. viscous liquid 4. phlegm ・ 液 : [えき] 1. (n,n-suf) liquid 2. fluid ・ 水腫 : [すいしゅ] 【名詞】 1. dropsy 2. edema 3. oedema ・ 腫 : [しゅ] 1. (n-suf) tumor 2. tumour ・ 昏睡 : [こんすい] 1. (n,vs) (1) lethargy 2. stupor 3. (2) coma 4. dead sleep
粘液水腫性昏睡(myxedema coma)とは甲状腺機能低下症(原発性または中枢性)が基礎にあり、重度で長期にわたる甲状腺ホルモンの欠乏に由来するあるいはさらに何かの誘因(薬剤や感染症など)により惹起された低体温・呼吸不全・循環不全などが中枢神経系の機能障害を来す病態である。正しい治療が行われないと生命にかかわると定義されている〔粘液水腫性昏睡の診断基準(3次案) 〕。頻度は極めて稀であるが死亡率は25~65%であり早期のICU管理が望まれる緊急疾患である。 == 病態 == 粘液水腫性昏睡の基盤となる甲状腺機能低下症としては、原発性甲状腺機能低下症(特に橋本病)が最も多い。他には下垂体前葉機能低下症に伴う中枢性甲状腺機能低下症、甲状腺全摘術後や放射性ヨード内服療法後、頸部放射線照射後、炭酸リチウムやアミオダロン等での薬物誘発性甲状腺低下症による例も報告されている。本症は中~高年齢に多く、若年者で稀で性差は少ない。 甲状腺機能低下症による代謝低下、低換気、心肺機能低下などが単独であるいはそこに誘因(呼吸器疾患、心疾患、寒冷曝露、薬剤、感染症、脳神経疾患等)が重なることで、低体温症、高CO2血症、低O2血症、アシドーシス、循環不全、低Na血症が惹起され、それが単独~複合的に中枢神経機能不全を惹起する。 主病態は重度の甲状腺機能低下症で甲状腺ホルモン投与が治療の要となる病態を指すべきで誘因(寒冷、麻酔薬、向精神薬、脳血管障害)自体が意識障害の主因である場合には本症とは扱わないのが適切である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「粘液水腫性昏睡」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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