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『糸車の聖母』(いとぐるまのせいぼ())、または『糸巻きの聖母』(いとまきのせいぼ)は、盛期ルネサンスのイタリア人芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチが1499年以降に描いた絵画。スコットランドのバクルー公爵家が所蔵する通称「バクルーの聖母」と、プライベートコレクションの通称「ランズダウンの聖母」と呼ばれる二点のバージョンがある。どちらか一点、あるいは二点ともがレオナルドのおそらく真作 () だといわれているが、他者との合作だとされている。どちらの作品の下絵にも同じような構成変更ないし修正跡が残されていることから、レオナルドの工房で同時期に制作されたのではないかと考えられている。 フランス王ルイ12世の秘書だったフロリモン・ロベルテの依頼で、レオナルドが1501年に『糸車の聖母』らしき絵画制作を開始したという記録が残っている。その後1507年にフランス王宮へ持ち込まれたとされるが、研究者の間でも意見が分かれている。 屋外に座る聖母マリアが、かせとり棒 (:en:niddy noddy) と呼ばれる糸車の糸巻きを見つめている幼児キリストを抱いている構図である。十字のかせとり棒はマリアの家庭生活の象徴であるとともに、将来キリストが磔刑に処せられる聖十字架の暗示となっている。『糸車の聖母』の生き生きとした構成とさりげない物語性は、ラファエロ・サンティやアンドレア・デル・サルトといった、次世代以降の盛期ルネサンスの画家たちが描く聖母子像に極めて大きな影響を与え、模写や構成を真似た作品が複数現存している。 == バクルーの聖母 == スコットランドのバクルー公爵家が所蔵し、エディンバラのスコットランド国立美術館が長期貸与を受けて展示している「バクルーの聖母」と呼ばれる作品は、レオナルドがその大部分を描いたのではないかと考えられている。もともと「バクルーの聖母」は、代々のバクルー公爵居城であるダンフリーズ・アンド・ガロウェイのドラムランリグ城 (:en:Drumlanrig Castle) に収蔵されていた。「バクルーの聖母」がバクルー公爵家のコレクションに加わったのは、1767年に第3代バクルー公ヘンリー・スコットが、初代モンタギュー公ジョージ・モンタギューの娘レディ・エリザベス・モンタギューと結婚したときのことだった。エリザベスが受け継いだモンタギュー家伝来の美術品コレクションに「バクルーの聖母」も含まれていたのである。モンタギュー家はこの「バクルーの聖母」を、1756年にパリで開催されたオスタン公、タラール公マリー=ジョセフが残した美術品コレクションのオークションで入手した。このマリー=ジョセフが、確実な記録に残る「バクルーの聖母」の最初の所有者である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「糸車の聖母」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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