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紀見トンネル(きみトンネル)は、大阪府河内長野市と和歌山県橋本市とを結び、県境の紀見峠を貫くトンネルである。 道路(国道371号)が通る紀見トンネルと、鉄道(南海高野線)が通る紀見トンネル・新紀見トンネルの3つがあり、鉄道トンネルには「紀見峠トンネル」という通称がある。 両トンネルは河内長野側で立体交差する形となっているため、トンネル通過前後では道路と鉄道の位置関係が左右逆になる。 == 国道トンネル == 正式名称は紀見隧道であるが、紀見トンネルと呼ばれている。都市計画道路「高槻橋本線」として事業化され、1969年(昭和44年)3月に国道170号として開通し、1982年(昭和57年)4月1日に国道371号に指定替えされた。 トンネル構造は建設当時に主流であった横流換気方式(つり下げ天井トンネル)であり、笹子トンネルと構造上類似している。 笹子トンネル天井板落下事故を受けて12月5日から11日までに天井とその周辺についての緊急点検が実施され、「異常なし」と報告されたが〔MSN産経ニュース 紀見トンネル 点検結果 和歌山県「異常なし」 2012年12月12日〕〔スポニチ 和歌山県の紀見トンネルを緊急点検 点検は2年10カ月ぶり 2012年12月5日〕、翌2013年1月3日に、大阪方面入り口から東側の約1メートル四方の側壁が落下・散乱する事故が起きている。事故当時車両が走行中であったが、これを回避して負傷者などは発生しなかった〔報知新聞社 紀見トンネルで側壁落下 衝突回避でけが人なし 2013年1月3日〕〔朝日新聞社 紀見トンネル、コンクリ側壁の一部落下 けが人なし 2013年1月3日〕。老朽化が進んでいることもあり、国道371号バイパスの新設と同時に(仮称)新紀見トンネルへの代替を計画しつつも長らく進展がなかったが、ようやく2015年度に着工する見込みとなり、現在は調査及び設計の段階にある〔一般国道371号バイパス - 大阪府 〕。 * 全長 : 1,453m * 規格 : 道路構造令・第3級第2級 * 車道幅員 : 6.50m(2車線) * 全幅員 : 9.00m * 完成年 : 1969年 ファイル:R371 Kimi Tunnel (Osaka).jpg|国道371号 紀見トンネル 大阪側 ファイル:Collapsed slope of R371.jpg|国道371号の崩落現場(大阪側の紀見トンネル前) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「紀見トンネル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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