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緋袴(ひばかま)は、緋の袴(ひのはかま)、あるいは紅袴(くれないのはかま)とも呼ばれ、腰から下に着用する和服(袴)の一種。広義では赤系統の色をした袴のことを指し、狭義では平安時代中期以降に、主に宮廷において女性が下衣として着用した袴を指す。今日でも巫女装束として用いられている。 == 色彩 == 女房装束などで着用する袴を一般的には緋袴と言うものの、着用する人の年齢などによって色彩に違いがあった。若年層は濃い紫色の「濃色(こきいろ)」を用い、基本は緋色・紅色を用いた。現在も宮中の装束や一部の神社の巫女装束にその名残が残っている。 紅花が出す深紅色が平安時代の頃から女性達の間で愛されて公式の場でもしばしば用いられた。紅花は高価でかつ火災を連想される事から度々禁止令が出されたが、全く効果がなかった。延喜17年(917年)に三善清行が出した意見書(『政事要略』所収)にも緋袴の流行を憂う一文がある程である。 凶事に当たっては吉祥を表す紅色を使うことを避けたのか、萱草色(かんぞういろ)の袴を用いた。萱草は忘れ草とも呼ばれ、別離の悲しみを癒す意味で着用した。 また平安時代には転居の際、「火」を避ける、という意味で緋袴にかえて白色の袴を着用したが鎌倉の末期にはそれは廃れてしまっていたようだ。 *;色見本 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「緋袴」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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