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飾太刀(かざりたち〔「かざたち」とも〕)とは、平安時代頃よりそれまでの「唐大刀」「唐様大刀」に替わって用いられるようになった、儀礼用の刀剣である。 「飾剣」とも表記される〔読みはどちらの字の場合も「かざりたち」もしくは「かざたち」である〕。 本項目では飾太刀の発展形である「細太刀(ほそたち)」についても併せて解説する。 *尚、雛人形や五月人形の付属品として作られる刀剣のミニチュアも「飾り太刀(かざりたち)」と呼ばれるが、それについては当項目では扱わない。 ==飾太刀== 納言、参議以上の官人が宮中での儀式の際に儀仗用に佩く刀である。装飾に豪奢の限りを尽くした美麗なものが作られ、皇族や高位の公家の象徴とされた。 飾太刀の佩用を認められることは高位の貴人の証であり、宮中での権勢と地位の象徴であったが、平安時代も中期を過ぎて貴族の地位に陰りが見え始め、高位ではあっても財政的に苦しいものが増え始めると、金銭的な理由により飾太刀を持つことのできない者も出るようになった。そのため、儀仗用の刀剣としては次第に後述の「細太刀」に取って代わられるようになり、完全に廃れはしないものの、飾太刀が佩用されることは稀となった。 明治に入り宮中における礼法が改定されると細太刀との区分は廃止されて「儀礼ノ太刀」として統合され、希少な存在である飾太刀は華族の家宝として所蔵されるものが殆どとなった〔ただし、飾太刀の佩用が禁止されたわけではなく、大正時代や昭和初期に飾太刀が宮中儀礼にて用いられた例はあり、昭和期に製作された飾太刀も存在する〕。太平洋戦争敗戦後、日本国憲法に基づく新体制の発足により華族制度が廃止されると、飾太刀が佩用される機会はほぼ存在しないものとなった。 旧華族の保有していた品は現在では殆どが国立博物館を代表する博物館の収蔵品として保管・展示されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「飾太刀」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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