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cell wall =========================== ・ 壁 : [かべ] 【名詞】 1. wall
細胞壁(さいぼうへき)は、植物や菌類、細菌類の細胞にみられる構造。動物細胞には存在しない。細胞膜の外側に位置するために細胞外マトリクスの1つである。 細胞壁を形成する物質は、植物ではセルロースで、これはグルコース(ブドウ糖)がいくつもつながって出来ている糖鎖である。他にも、リグニンやペクチンのようなものもある。細胞壁は、二重構造(一次壁・二次壁)になっていて、たえず成長を繰り返している。細胞壁の主な役割は、防御(細胞膜から内側を守る)、改築・補強、物質補給、細胞間連絡、影響感知細胞である。また、細胞壁の分子間は微細ではない為、水・ナトリウムイオン・カリウムイオンなどを容易に通す。通常、植物細胞は緑色をしているが、木などは茶色をしている。これは、細胞壁がリグニンによって木化したためで、通常の細胞壁よりも硬い。 == 植物の細胞壁 == 植物の細胞壁は、その構成が細胞の生長とともに変化する。細胞壁で分けられるべき細胞の相は以下の2点である。 *生長中の柔細胞 *生長期終了後の材(ざい) この2つの細胞壁の成分はほぼ同じであるが、構成する成分の比率がそれぞれ異なっている。細胞壁は細胞の形状や大きさを決定しているものであるが、生長を必要としない材に至るとより強固な構造を必要とするようになる。 生長中の細胞壁は一次細胞壁(いちじ-)という薄い細胞壁からなる。また細胞と細胞の間には中層(ちゅうそう)と呼ばれる層が確認できる。生長終了後の細胞は一次細胞壁の内側に二次細胞壁(にじ-)という2,3層からなる細胞壁を形成する。また一次細胞壁および中層ではリグニンが沈着し、細胞壁を構成する繊維(微繊維、後述する)を強固に密着させて物理化学的強度を向上させる。 一次細胞壁および二次細胞壁の主要な構成成分はセルロースである。セルロースとはd-グルコースがβ(1→4)結合で分枝無くつながっている糖鎖である。グルコースの数はおよそ2000-15000個ほどと言われている。セルロースの構成する細胞壁繊維は以下の構造的段階を示している。 #セルロース分子:グルコース約5,000個のポリマー #結晶性ミセル:セルロース分子が約40本、水素結合でまとまっている構造体、直径5nm #微繊維(びせんい):結晶性ミセルが数個集まった構造、直径30nm 微繊維の集合体が細胞壁であるが、微繊維間には *ミセル間隙(-かんげき):幅1nm *微繊維間隙:幅10nm という空隙が存在する。この空隙には非セルロース系多糖類、ヘミセルロースマトリクスが満たされており、微繊維間の構造的強度を高めている。 また、生長期終了後の細胞壁に多く見られるリグニンはポリフェノール化合物の重合体で立体構造がいまだ明らかになっていない複雑な生体分子である。リグニンは生長中の細胞にもわずかながら見られる。「」と言われた。高等植物の材に占める割合はセルロース50%、ヘミセルロースおよびリグニンがそれぞれ25%程度である。 また、細胞壁には酵素が含まれている。これらの酵素は細胞膜外にでているために細胞外酵素として扱われる。これらの酵素は主に細胞壁の構築や物質の取り込みに関係していることが知られている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「細胞壁」の詳細全文を読む
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