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「組み立て体操」(くみたてたいそう) とは、体操を基礎にして、一般には道具を使用せず人間の体を用いて行う集団芸術である。日本では学校の運動会や体育祭でしばしば披露されるマスゲームの一種である。一般的には「組体操」の呼称が定着している。他には略して「組み立て」。 == 呼称 == 日本でも倒立や回転運動を含むものをタンブリングやピラミッド(ピラミッドビルディングの略。二人以上で行なうものを指す)と呼んでいた〔『新要目に基く運動会催し物選集』小学校体育研究会編、 (三友社, 1936) 〕。戦前には「回転運動、組み立て運動」と呼ばれるようになり、組み立て体操の著書もありのちに日本体育大学体操部を創設した浜田靖一が明治神宮競技大会でその指揮にあたった〔『昭和スポーツ史論: 明治神宮競技大会と国民精神総動員運動』入江克己、不昧堂出版, 1991〕。こうしたタンプリング・ピラミッド・組み立て体操の類は、学校の運動会などでも披露される演目となっていたが、軽業的・奇術的に深入りしたものは毒々しく、教育的でないと警告されている〔。 床運動を基礎とした集団で行う近代リズム体操は、女子6人から30人位で行われ、この種の競技は日本語で「団体徒手体操」(aesthethic group gymnastics、AGG、美的集団体操の意味)と呼ばれることもあり、欧米ではスポーツクラブによる競技会が開かれている。日本で生まれ世界に広がった男子組み立て体操 (日本英語でmens rhythmic gymnastic、欧米英語でJapanese group gymnastics) は、男子6人程度で行われるAGGに似た競技である。スタンツとは軽業を意味する米国の俗語であり (スタントマンを参照) 、一人または数人で行われる小規模な演技である。四人程度でおこなわれるアクロバット体操 (acrobatic gymnastics) やチアリーディングの演目に含まれる5人程度で作るタワーに近い。 「組み立て体操」に相当する統一された英語表現はまだない。「mass gymnastic」という表現がアメリカの一部のマスコミで使用されることがあるが、これは集団で行われる体操であり立体的な組み立てを必ずしも含まないのでマスゲームに近い表現である。北朝鮮のアリラン祭で披露される発展型のアクロバット体操も、日本語の「組体操」とは異なる。中国語ではかつて「団体操」とよばれたが、現代中国の「団体操」は組み立てを含まないので、mass gymnastics、mass gameに近い意味となる。他方、アメリカ、イギリス以外の英語圏の国々 (例えばマレーシア) では「gymnastic formation」という表現が使用される。この意味は日本語の「組み立て体操」と同じである。ポルトガル語ではブラジル全土で通用する「ginástica montada」という表現があり、「組み立て体操」を意味する。インドネシアではKumitaisoと呼ばれる。現在、世界で最も組み体操が盛んな国は日本である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「組体操」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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