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経国美談(けいこくびだん)は、矢野龍渓の政治小説。2冊からなり前編は1883年(明治16年)3月刊、後編は1884年(明治17年)2月刊。 古代ギリシャの歴史に取材し、ペロビダスとエパミノンダスの2人を主人公にテーベ勃興の一部始終を描写する。前編はテーベの士たちが国に民政を回復するまでを描き、後編はスパルタの侵略を退けてテーベがギリシャの盟主となる過程を描く。翻訳と創作の中間的な作品で、雅俗折衷体の文体による。本の「凡例」には参照したギリシャ史の書名を挙げ、史実に価値を置く姿勢を表明しているが、登場人物に「智」「仁」「勇」の観念を当てるなど、読本(具体的には曲亭馬琴『南総里見八犬伝』)の系譜にも連なっている。講談や演劇にもされ、広く流布した。 作者自身が属する立憲改進党の理想も盛り込まれている。 ==粉本== 矢野があげている粉本は以下の八冊。 *ジョージ・グロート(w:George Grote)『ギリシャ史』 *ジョン・ジリーズ(w:John Gillies (historian))『ギリシャ史』 *コノップ・サーウォール(w:Connop Thirlwall)『ギリシャ史』 *ジョージ・ウィリアム・コックス(w:George William Cox)『ギリシャおよびローマ古代史』 *ウィリアム・スミス(w:William Smith (lexicographer))『ギリシア史』 *ボジェーセン(Ernst Frederik Christian Bojesen)『ギリシア史』 *グッドリッチ(Arthur Lewis Goodrich)『ギリシア史』 *ティトラー(w:Henry William Tytler) 『万国史』 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「経国美談」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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