翻訳と辞書
Words near each other
・ 結びの神
・ 結び付き
・ 結び付く
・ 結び付ける
・ 結び合せる
・ 結び方
・ 結び目
・ 結び目 (数学)
・ 結び目の種数
・ 結び目を解く
結び目を解くマリア
・ 結び目不変量
・ 結び目理論
・ 結び目群
・ 結び目補空間
・ 結ぶ
・ 結まある
・ 結わえる
・ 結下みちる
・ 結乃かなり


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

結び目を解くマリア : ミニ英和和英辞書
結び目を解くマリア[むすびめをほどく]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

結び : [むすび]
 【名詞】 1. ending 2. conclusion 3. union 
結び目を解く : [むすびめをほどく]
 (exp) to undo a knot
: [め, もく]
 【名詞】 1. (1) item 2. division 3. class 4. (2) piece (in Go)
解く : [ほどく]
  1. (v5k) to unfasten 2. to untie 3. to unwrap (e.g. parcel) 

結び目を解くマリア : ウィキペディア日本語版
結び目を解くマリア[むすびめをほどく]

結び目を解くマリア (結び目の聖女 あるいは 結び目のマリアとも) はアウクスブルクにあるカトリックの巡礼教会であるペルラッハの聖ペテロ教会が所蔵する宗教絵画である〔sankt-peter-am-perlach.de – (offizielle Website).〕。
ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ(後の教皇フランシスコ)が特に許可を得て制作しアルゼンチンに持ち帰った複製画は、現地で崇敬を集めている〔Hannelore Crolly: ''Bergoglio studierte einst in Frankfurt am Main.'' 〕。
== 画題について ==
このバロック様式の絵画は、1700年にアウクスブルクの聖ペテロ修道院の司祭であった地元貴族出身のヒエロニムス・アンブロシウス・ランゲンマンテル(ドイツ語版)(1641–1718)が「良き助言者の聖母マリア」の祭壇のために、地元の画家ヨハン・ゲオルク・メルヒオール・シュミットナー(ドイツ語版)〔Andreas Tacke: ''Johann Georg Melchior Schmittners Hochaltarbild für St. Martin in Lamerdingen.'' 〕に依頼したものである。
そこには、悪魔の象徴である蛇の頭部を足で押さえながら、白く長いリボンの結び目を解いている黙示の日の聖母が描かれている。また、蛇の姿は聖母が手に持つリボンの結び目とも対応している。聖母は12人の小天使と2人の大天使〔Der rechte Engel, der das verknotete Band hält, wird von einigen als Erzengel Michael und der linke Engel, der das glatte, entknotete Band hält, als Erzengel Gabriel gesehen. 〕、7つの六芒星からなる輪に囲まれている。
聖母の頭上には聖霊が鳩の姿で降臨し、彼女が聖霊の花嫁であることを暗示している。
ヨハネの黙示録(12.1)に記されているように、聖母は太陽を纏っている〔Carmen Roll: ''Wallfahrt zur Gottesmutter „Maria Knotenlöserin“.''
三日月の下にかなり小さく天使と人間、犬が描かれているが、これは大天使ラファエル〔Raphael, dem Schutzengel der Kranken, der nicht nur bei körperlichen Wunden, sondern auch bei seelischen Erschütterungen.〕 がニネベのトビアにエクタバナのサラを娶るよう促し、仲人として共に旅をするシーンであると解釈されている(トビト記5.17、6.10-13、11.4)。
聖書に基づく2つの図案、そして「良き助言者の聖母」の祭壇に捧げられていることには、別の意味も持たされている。これはこの絵を寄進したランゲンマンテルの家族の身に起きた出来事に由来している。
彼の祖父ヴォルフガング・ランゲンマンテル(1586-1637)は、妻ソフィア・レンツ(1590-1649)との離婚の危機に瀕したとき、インゴルシュタットイエズス会士ヤーコプ・レム(ドイツ語版)司祭を訪ねた。
絵の中で旅人が右手を挙げた天使に導かれるがごとく、遠くの教会を目指したのである。
レム司祭はマリア像に祈りを捧げ、「この祈りにより、結婚の絆が深まり、結び目を解くように2人の間の問題が解決されますように」と取りなしを願った。
すると、彼らの離婚の危機は去り、その仲は平穏なものとなった。
後に聖職に就いたランゲンマンテルは、そのことを記念するために絵の中に織り込んだのである〔Genealogische Seite zu den Eltern und Großeltern von Hieronymus Ambrosius Langenmantel .
〕。
黙示の日の聖母も、天使に導かれる旅人も、バロック様式に沿った表現となるよう注意が払われている〔Himmel & Erde – Papst Franziskus verehrt das Augsburger Gnadenbild der Madonna, die Knoten löst – (Katholisches Blindenwerk Norddeutschland, abgerufen am 9. 〕。
これらの背景から、聖母マリアは2人の旅人のように「結び目のように複雑で困難な問題」に助けを与えるものだと解釈されている。すなわち、聖母は人生の伴侶を見つけること、そして結婚生活における問題を解決することの助けを与えるものと解釈されている。〔Maria Knotenlöserin in St. Peter am Perlach/Augsburg – (explizit.net vom 14. 〕 乳がんを患う女性に対する理解と支援を促すシンボルとしても結び目(ピンクリボン)が用いられる〔Virgen Desatanudos – Die Knotenlöserin soll angeblich Frauen unterstützen, die an Brustkrebs erkrankt sind – (Standard.at vom 20. 〕 。アレクサンダー大王ゴルディアスの結び目を力をもって切り解いたのとは異なり、聖母は共感をもって解くのである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「結び目を解くマリア」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.