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絵師草紙(えしのそうし)は、日本の絵巻物。鎌倉時代、14世紀の作とされる。1巻。詞、絵それぞれ3段。三の丸尚蔵館所蔵。 詞書の冒頭が「朝恩なればかたじけなく悦事かぎりなし、此よし家にかへりてかたりければ」云々と、前を受けての記述であるから、完本でないと知れる。 詞書によれば、ある絵師がかたじけなくも朝恩によって伊予守にすすんだので、一家は喜び祝宴をもよおしたが、それも一朝の夢、運悪く知行の土地は他人にとられ、そののち朝廷からの沙汰もはかばかしくなく、むなしく貧困に窮したというのが、あらすじである。 酒宴の場面をはじめとしていずれも情景を大胆に描写し、人物の表情もあからさまに表出し、やや卑俗な感じも抱かせるが、作者はなかなかの達腕であるとされる。 その表現に富む描写などが北野天満宮の『根本縁起』に似通った点もあり、藤原信実筆とつたえられる。 弘化年間頃に、古筆家から江戸幕府におさめられ、明治維新の際に焼失したと思われていたが、はしなくも徳川公爵に秘蔵されていた。明治20年(1887年)、宮中に献納された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「絵師草紙」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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