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綦母懐文(綦母懷文、きぼ かいぶん、生没年不詳)は、中国の南北朝時代の刀匠・官僚。綦毋懐文(綦毋懷文、きぶ かいぶん)とも書かれる〔『北斉書』巻44・李鉉伝。〕。刀剣鍛造における灌鋼法の発明者。 == 経歴と逸話 == 出身は知られていない。道術をもって高歓に仕えた。543年(武定元年)、邙山の戦いが起こった。ときに東魏軍の旗幟はすべて赤であり、西魏軍はすべて黒であった。そこで懐文は五行相剋の説に基づいて、「赤は火色で、黒は水色です。水は火を滅ぼすことができるので、赤をもって黒に対するのはよろしくありません。土は水に勝つので、黄に改めるべきです」と高歓に勧めた。そこで高歓は旗幟を「河陽幡」と呼ばれる赭黄のものに改めた。 また懐文は宿鉄刀を造った。柔らかい地金を重ねて焼き入れし、数度繰り返して硬くした。軟鉄を刀背にして、家畜の尿を浴びせ、家畜の脂で焼きを入れた。完成した刀は鎧の重ね30枚を斬ったといわれる。 また懐文は算術を得意とし、晋陽の館で棗の樹の実の数を概算してみせたことがあった。 懐文は官にあっては西河郡太守をつとめ、信州刺史に上った。また『魏書』十志の編纂にあたって、修史に名を連ねた〔『魏書』前上十志啓〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「キ母懐文」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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