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緊急列車防護装置(きんきゅうれっしゃぼうごそうち:One Touch Emergency Device)とは、列車に非常事態が発生またはその恐れがある場合に、運転士が行う必要がある一連の列車防護操作を、1つのボタンで迅速かつ自動的に行う装置である。「ワンタッチ」、「TE装置」とも呼ばれている。 主に機関車に装備されている装置だが、近年は電車や気動車にも装備されはじめている。また、私鉄でも普及しはじめている。 通常TE装置を動作させるボタンは赤い大きなボタンで、運転席の操作しやすい位置に配置されている。ボタンによっては「緊急」と表記されている場合もある。ただし誤操作を防止するため、クラッカープレートなどで覆いを被せている場合がある。 このボタンを操作すると、非常制動・主回路遮断(ディーゼル機関車、気動車の場合はエンジンのキルストップ)・パンタグラフ降下(電気機関車・電動車)・汽笛吹鳴60秒・防護無線発報・信号炎管点火・スリップ防止の砂撒き・暖房のための蒸気発生装置(SG)の停止など、一連の列車防護操作が自動的に行われる。 西日本旅客鉄道(JR西日本)では521系3次車から脱線などの異常事態を検知し、TE装置を自動的に作動させる「車両異常挙動検知システム」を搭載し、今後全車両に搭載する予定である。 == 私鉄の例 == * 京浜急行電鉄(2100形から採用)では緊急スイッチと呼称し、使用した場合は非常ブレーキ動作、パンタグラフ降下、非常発報信号の3動作が行われる。2100形での採用以後、過去の形式の一部にも追設されている。 * 京成電鉄(3000形の途中から採用)・新京成電鉄(N800形から採用)・北総鉄道(7500形から採用)・千葉ニュータウン鉄道(9200形から採用)では京急同様に緊急スイッチと呼称し、使用した場合は非常ブレーキ動作、パンタグラフ降下、警笛吹鳴、非常発報信号の4動作が行われる。京急同様、これらの事業者でも初採用の形式における採用の後、過去の形式の一部に追設されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「緊急列車防護装置」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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