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【名詞】 1. scrambling 2. scramble =========================== ・ 緊急 : [きんきゅう] 1. (adj-na,n) urgent 2. pressing 3. emergency ・ 緊急発進 : [きんきゅうはっしん] 【名詞】 1. scrambling 2. scramble ・ 急 : [きゅう] 1. (adj-na,n) (1) urgent 2. sudden 3. (2) steep ・ 発 : [はつ] 1. (n,suf) (1) departure 2. (2) beginning 3. (3) issued by (e.g., document) 4. (4) counter for gunshots ・ 発進 : [はっしん] 1. (n,vs) departure 2. takeoff
スクランブル()とは、軍用機の緊急発進を意味する軍事用語である。スクランブルに備えた待機任務をアラート任務と称する。主に国際法上の不法行為とされる領空侵犯に対して行われる戦闘機の緊急発進がよく知られているが、偵察機、哨戒機、救難機等の軍用機も緊急発進を実施する。 == 航空自衛隊のスクランブル == 航空自衛隊では日本国の防空識別圏をレーダーサイト、早期警戒機、空中警戒管制機により24時間体制で監視している。国籍不明機が領空侵犯する恐れがあれば戦闘機F-15、F-2、F-4EJ改が、緊急発進して自衛隊法84条に基づき対領空侵犯措置を実施する。日本国周辺では、ロシア軍の示威飛行が年間を通じて実施されており、近年は中国人民解放軍の電子偵察機等の行動も活発化している。 航空自衛隊の戦闘機がスクランブル発進する基地は、北海道千歳基地、青森県三沢基地、茨城県百里基地、石川県小松基地、福岡県築城基地、宮崎県新田原基地、沖縄県那覇基地の7基地である。 航空自衛隊では、戦闘機の緊急発進と同時にパトリオットミサイル(射程70km)を発射準備し、基地防空用の11式短距離地対空誘導弾(射程15km)、81式短距離地対空誘導弾(射程10km)と91式携帯地対空誘導弾(射程5km)、基地防空用20mmバルカン砲(射程1.5km)で、多重構造の防空網を構築している。 以下、近年の航空自衛隊によるスクランブルの件数と対象国を表す。 対象航空機の接近が事前に察知できるならば、スクランブル用の戦闘機を事前に上空待機させる場合がある。これをCAP(キャップ):COMBAT AIR PATROL 戦闘空中哨戒という。 スクランブル機の武装は、短射程ミサイル(射程35km)とバルカン砲(射程1km)である。情勢により中射程ミサイル(射程100km)を、増強する場合もある。現在までに1件、対ソ連軍領空侵犯機警告射撃事件で威嚇射撃を実施した。国籍不明機は仮想敵国の航空機とは限らず、飛行計画が未提出の民間機や、アメリカ軍機、気球などの浮遊物、ラジコン機の場合もある。 民間航空機が緊急事態に陥った場合や、大規模災害発生時も戦闘機が緊急発進して情報収集を行なう。日本航空123便墜落事故では、2機のF-4EJ戦闘機が遭難機の捜索を実施し、中国民航機ハイジャック事件では、F-1支援戦闘機がハイジャック機を福岡空港までエスコートした。 UH-60J救難ヘリコプターとU-125A捜索機は、24時間体制で救難待機をしている。また、偵察航空隊は、大規模災害発生時に緊急発進をして、被災地の情報収集を実施する。 また、後方支援の輸送機部隊であっても、緊急輸送待機が24時間体制で維持されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スクランブル」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Scrambling (military) 」があります。 スポンサード リンク
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